内容説明
懐かしくも恐ろしいバブルの物語。でも昔話ではすまない。ビッグバンが控えてる…。ビッグバンに備える経済小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうろう
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著者の逝去を知り、まだ読んでいなかったこの本を借りてきた。これまで『親米反米嫌米論』『アメリカの歌をもとめて』といった時評集には親しんできたが、いやはやどうして、この本はこれまで読んだ経済小説の中で一二を争う出来だと思う。バブル時代の雰囲気が精緻に描かれているし、当時の米国の空気感も、流石氏のおはこだけあってよく醸し出されている。男女の営み描写もなかなかのもの。P154のNYC論、P216の女性論、P359の白人ビジネスの哲学等々、独創的かつ確かな見識がちりばめられている。感服の一言。「信高真一」も良い!2024/10/13