内容説明
「渡り鳥」シリーズのベテラン脚本家が、日活黄金時代の日韓映画界を舞台に描く、自伝的長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉外武男
2
日活無国籍アクションからテレビ時代劇の仕事録……昭和の映画・テレビ史の陰で密かに練られていたものの結局ポシャった"韓国版"渡り鳥。自伝的小説と銘打たれているからどの程度脚色が加えられているか判らないのだが、ホントっぽいエピソード多数で興味深く読ませる。杉良に嫌気が差し半ば自分から投げるように降ろされる格好となった『遠山の金さん』、元村武との信頼関係で本書の後も関わることになる『大江戸捜査網』など裏話も知れた。ところで韓国女性との恋バナにはどこかで既視感をおぼえるような……ああっ、佐藤まさあき! 生島治郎!2019/12/24