出版社内容情報
あなたを見守り、見送るなかで、ともに過した夫婦の時間が私の胸にさらに深く刻まれた……沖縄に生きる日々を綴る最新小説集。共に生きた六十余年あなたは何を思っていたのだろうか……。あなたを見守り、また見送るなかで、二人ともに過ごした夫婦の時間は、行きつ戻りつしながら、記憶にさらに深く刻まれ、やがて新たに?がり始める――沖縄に暮らす日々が、しずかに、ゆたかに、語りだされる。九十二歳の日常と沖縄の現状を綴り、生き抜いてきた時代を書き留める「御嶽の少年」等六篇を収録する最新作品集。
大城 立裕[オオシロ タツヒロ]
著・文・その他
内容説明
沖縄に暮らし続けてきた作家の日々。92歳の「いま」が、静かに、豊かに、語り出される。歳月という釉薬に、独特の色合いを増しながら―伴侶の死と夫婦の歴史を、沖縄を背景に綴る表題作「あなた」のほか、滋味あふれる私小説を収録。
著者等紹介
大城立裕[オオシロタツヒロ]
1925年9月19日、沖縄県中頭郡中城村に生まれる。1943年、県立二中を卒業後、沖縄県費生として上海の東亜同文書院大学予科に入学。学部に進級して間もなく兵役。敗戦で大学閉鎖/中退。1946年4月、帰国。11月、沖縄に帰る。基地勤務(翻訳)、高校教師を経験した後、1950年以降、琉球政府/沖縄県の公務員を務め、経済企画課長などをへて県立博物館長で1986年、定年退職。一方、文学にかかわり、1959年に『小説琉球処分』の新聞連載をはじめる。1967年、「カクテル・パーティー」で沖縄初の芥川賞を受ける。『日の果てから』で1993年平林たい子文学賞、1986年から沖縄芝居実験劇場に参加。『世替りや世替りや』が、第22回紀伊國屋演劇賞特別賞を受けた。1990年、紫綬褒章。1991年、沖縄タイムス賞。1998年、琉球新報賞。2000年、沖縄県功労賞。2010年、日本演劇協会演劇功労者表彰。2015年「レールの向こう」で川端康成文学賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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chantal(シャンタール)
信兵衛
aloha0307
かおりん
さいちゃん