内容説明
在日米軍基地の約75%が集中する沖縄。轟音のなかで暮らす祖母、父、娘の三世代それぞれの「普天間」。「沖縄の魂」を織り込んで問う、日本の未来。「沖縄と戦争」をあぶりだす7篇。
著者等紹介
大城立裕[オオシロタツヒロ]
1925年、沖縄県中城村に生まれ、43年、上海にあった東亜同文書院大学予科に入学したが、敗戦による大学閉鎖のため中退。戦後は、琉球政府通産局通商課長、県立博物館長などを務める一方、創作を続け、67年、『カクテル・パーティー』で沖縄初の芥川賞作家となるなど、戦後の沖縄文学を牽引した。沖縄の歴史と文化を主題とした小説や戯曲、エッセイを書き続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiroki Nishizumi
3
沖縄と言っても本島もあれば離島もあるし、離島もいろいろある。しかし通常沖縄と言えば本島だし、本島と言えば戦争の傷跡を忘れることは出来ない。この本でそんなことを感じさせられた。2013/11/26
Q afuremark あふれ印
2
高所からの俯瞰ではなく、立ち、かがみ、地に伏せた人々の目で沖縄戦を書いている。地名がわからないので手近にあった観光地図を眺めながら読んだのだけれど、それが観光本だったためにグロテスクな対比に戸惑う事になった。かつては腐臭漂う中一瞬で命が奪われる地獄だったのに、今は明るく楽しく美しい観光地としてある不思議。青い空と白い雲、波の打ち寄せるビーチ。餓えの欠片も見えず血臭もせず、笑顔だけが見える。2016/11/26
Akio Kudo
1
これはエッセイのようだが、一体最後まで何が言いたいのか不明確なままだった。全く解りにくいことは無いが、起承転結に乏しい。基地問題で沖縄側に不利な点に触れてい無い点も感心しない。ただ被害者感情丸出しでない点は感心 ★★★2017/09/26
エスティマ
1
いとおしい沖縄頑張れ。2014/07/22
おっこ
0
図書館で借りた2012/10/11
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- 和書
- 光秀の定理 角川文庫