出版社内容情報
進駐軍は子供たちを見捨てるのですか? 米兵と日本女性の混血児たちを救い、堂々とGHQに物申した女性の、愛と怒りと激動の生涯。
進駐軍は恥ずかしくないのですか? 恐れず怯まず権力と対峙した女性がいた! 米兵と日本人女性の混血児を救うため、敢然とGHQに物申して「エリザベス・サンダース・ホーム」を開いた沢田美喜。大財閥岩崎の令嬢が一転、なぜ養う子供のミルク代にも事欠く生活に自らを追い込んだのか。その決意に秘められた「贖罪」とは。たった一人「戦争の後始末」に立ち向かった女性の、愛と怒りと波乱の生涯を描く。
内容説明
戦前上流社会の頂点に君臨した岩崎家。その令嬢が一転、なぜ養う子供のミルク代にも事欠く生活にみずからを追い込んだのか。貴重な茶室を壊して薪にし、高価な家財を惜しげもなく売り払ってホームの運営資金にした強靭な意志と決意。そこに秘められた「贖罪」とは…。岩崎家の栄枯盛衰と重ね合わせ、たった一人、敢然と「戦争の後始末」に立ち向かった稀代の女性を描くノンフィクション。
目次
第1章 鐘をつく男
第2章 進駐軍との孤独な戦い
第3章 岩崎邸の令嬢
第4章 女彌太郎と岩崎と戦争と
第5章 五番街の聖トーマス教会
第6章 「サワダ・ハウス」と「本郷ハウス」
第7章 米情報部とサンダース・ホーム
第8章 澤田信一の告白
第9章 マヨルカ島
著者等紹介
青木冨貴子[アオキフキコ]
1948(昭和23)年、東京生まれ。作家、ジャーナリスト。84年に渡米し、「ニューズウィーク日本版」ニューヨーク支局長を3年間務める。87年、作家のピート・ハミル氏と結婚(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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