感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
8
鏡花研究の泰斗による評伝…というより自身の研究人生を振り返っての半自伝と言ったほうが正しいだろうか。鏡花との会見に始まりその死、戦争を経て尚続く研究の足取りが、これ自体小説のように綴られている。生前の鏡花に実際にまみえたことからもわかるように、まだ鏡花ゆかりの人々が存命で、彼らから直接に話を聞いているのが凄い。鏡花の生々しい人物像が伝わってくるとともに、鏡花研究に一生を捧げた一人の学究としての著者の人生が浮かび上がる。樋口一葉、師の尾崎紅葉との関係については新たな鏡花の姿を教えてもらった。2015/11/09
uruo
0
大学の教授の教授の本。大学の課題で行った神田の古本屋で購入。著者謹呈のしおりついてた。(笑)