内容説明
後に第2のチンギス汗と称されたチムールは、モンゴルのバルラス部族長タラガイの息子として1336年に生まれた。15歳でサマルカンドでカズガンの親衛隊に入って以来、頭角を表わし、チャガタイ汗国の混乱に乗じて70年には事実上の君主となり、中央アジアのほぼ全域を制覇した。彼のすさまじい進攻はアッラーの神の加護によるものか?歴史上謎の多い人物の全貌が今、ここに甦える。
感想・レビュー
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ああああ
5
残念なことにティムールほどの人物にもかかわらず、その地域ゆえか日本語での物語は少ないのでとても興味深く読んだ。没落したモンゴル貴族にして裸一貫から広大な帝国を作り上げたティムール。太閤さんばりに好かれてもいいし、無敵の主人公としてラノベとかでも題材にされてもいいんでないかなあ…まあまず登場人物の名前が聞き慣れないのだけど。人種・宗教・軍隊・統治機構、すべてに矛盾をはらむ彼の国とその人柄にもっと触れたくなるし、子飼いの武将や友人たちとのエピソードをもっと知りたくなった。2014/12/26
おふねやぎっちらこ
1
風呂の中で読んだ。歴史のお勉強。2000/11/21
BIN
1
第2のチンギスハンと称される中央アジアの覇者チムールの話。毘沙門天を奉った上杉謙信のようにアッラーの神の加護のもと無敵の力で敵を打破していくのはまさに神のごとし。野心をもった謙信といったところか。人名、地名には非常に苦労したが、なかなか勉強になった。2011/03/03