神戸震災日記

神戸震災日記

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103651031
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

内容説明

神戸・芦屋・夙川、そして路地から路地へ…50ccバイクに衣装ケースをくくりつけ、田中康夫は懸命に走り続ける。怒りも涙も目いっぱい、歯に衣を着せぬ「震災レポート」。

目次

プロローグ―ボランティアへ
ボランティア日誌(1月20日~26日)
女性記者のボランティア同行日記(1月27日~29日)
四人への手紙
ゲンチャリにまたがって
エピローグ―そして、KOBE

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

元吉

1
★★★★☆ 1995年の神戸震災を、一ボランティアの目線で追った日記。震災ボランティアのさきがけとして、神戸の街をバイクで縦横無尽に駆けまわり一人赤十字を実践した体験に基づき、行政や企業の支援策がいかに現場ニーズと乖離している辛口で指摘している。 さらに新聞社、テレビ局など報道機関への批評も痛烈である。 ところで16年後の日本は別の震災で同様に苦しんでいる。 震災直後の対応は別にして、時間ととも変化していくだろう被災者のニーズ、あるいはボランティアの心構えはここに集約されていると思う。2011/04/30

Edo Valens

1
中年にさしかかる田中康夫が原付に乗って当時のあの神戸を動きまわる。震災の年は現在、ボランティア元年として知られているが、それはきっと彼のような熱い志の人間が全国から集まったからだろう。本書に描かれる彼の意見は、立場によっては賛否の別れるものもあるだろう。田中康夫は「一人赤十字」を自称し、一人の個人としての立場を最後までつらぬいたようだ。本書は、長い期間に渡った田中康夫の活動だけでなく、神戸の街と人々とそこに起こった震災が、関東に住む一人の男の心にいかなる感情が引き起したのか、も同時に記録しているといえる。2015/09/20

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