内容説明
『江戸艶本を読む』に続いて読み下す秘本・珍本・稀本24作。流行作家や浮世絵師たちの夢といきとユーモアがいっぱい。江戸の“色好み”へタイムスリップ!
目次
えんぽん読みのハシリ、英泉の『艶本恋の操』
北斎と間違われた英泉の『志の婦寿李』
英泉と間違われた豊国の『逢夜鷹の声』
仕掛け艶本第1作『絵本開中鏡』
豊国を悪誉めした英泉の『艶本婦〓の雪』
貸本屋のつぶやき『祝言色女男思』
戯作への夢、北斎の小咄本『間女畑』
幕末勤王コンビのポルノ絵巻『あかねの月』
おどけ講釈のバレ本『好色開ケ原合戦』
落語家桂文治のチン作『太開好色合戦』
これぞ大坂笑いの決定版『大わらひおおぐち謎々づくし』
何が馬琴をそうさせたか『艶本多歌羅久良』
百面相にヒントを得た『道化眼』
接吻を書名にした『口吸心久茎・後編』
新宅を自慢した種彦の『春情妓談水揚帳』
源氏もの艶本の第1作『艶紫娯拾余帖』
ポケット版の源氏もの『似世紫浪華源氏』
種彦最後の艶本『亥中源氏須磨琴』
夫婦和合この上なし、歌麿の『絵本笑上戸』
実在の淫婦をスクープ『風俗〓妓伝』
町方同心も色男もコロリ『大和妖狐伝』
前代未聞、岩藤の張形打ち『粋蝶記』
土器をばらした『艶本恋の楽や』
地獄まで浮名を流す『三津瀬川極楽遊』