生老病死―いのちの歌

生老病死―いのちの歌

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103647041
  • NDC分類 911.16
  • Cコード C0095

目次

生(天地に寄する命;嚢となりきり ほか)
老(体内も枯山水;老に入らまし ほか)
病(今生は病む生;わが病のその因るところ ほか)
死(来るものを待つ;人も五尺のからだ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しょーた

17
自分が病気を経験したからこそ、この本で紹介された詩から立川さんの解説により新たな考えや共感を得つつ、非常に楽しんで詩を味わうことができた。特に、漱石の『生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉』は大病が癒え、命を取り戻した時だからこそ空を仰ぎ、空の高さにはじめて気が付くことを詠んだ句であるが、私も病気になって気付けたことがある。当たり前と思っていた健康を日々享受できることは有り難く、日々感謝せずにはいられないこと。人はそれぞれの役割を果たし、支え合って生きていること。食べ物の本当の美味しさや病気への感謝の気持ちなど。2013/12/02

キムチ

11
立川氏作品にはまって抜け出せない・・というより、来し方行く末を考えると余りに他者の支えで生きて来たおのが身を恥じ入るとともに、生老病死を鑑みる事に。 挿入されている文化人の半分以上は病に苦しみ、生を食んで行った人。血を吐くような思いで歌った句もある。 上田秋成は自らを身のない蟹にたとえ、月と遊ぶ自分の世界だけはしっかと持っているとうそぶいた。 自己抑制が強く、病にもとり乱さず、老いにも平然と向き合う・・とすれば高度経済成長、医療費が39兆にも迫らんとする今日の現代人に求められる姿勢は・・ 2013/09/12

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