感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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レトリックの技術ではなく、レトリックを通じて思いを巡らせた哲学(いわゆるテクスト解釈学)の書といった感じ。文章は明瞭で読みやすく、著者の物腰の柔らかさと相まって非常に良い印象を受ける。2013/05/03
orange21
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ざっと流し読みした。レトリックを題に冠す書籍を多数遺した佐藤信夫の著書。内容は「レトリックを少々」に寄せて、出典、時期ともにともにバラバラの文章を寄った収めたもの。従って一貫して明らかにしたい主張もなく、エッセイ集といった趣。ですます調とであるだ調すら一つの文章内で変わるぐらいには統一感がない。専門的な語彙を多少使ったものから食卓での会話のような平易な文章まで幅広い。個々の話は中々面白いが今日日、中短編のコラムを寄せ集めるとブログでいいのでは、という気がしなくもない。無論読書に何を求めるかにはよる。2012/12/05
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