出版社内容情報
爛尾楼(ランウェイロゥ)/廃墟マンションを美術館にせよ! 芥川賞候補作。美術館設計は建築家の夢。師の願いを叶えるべく、助手のレンは住民の立ち退きに奔走する。資本家令嬢Qと未完成の建物を買った人民の欲望は交差し、ドラマは思わぬ方向へ転がる。矛盾だらけの中国大陸に「まごころ」はあるか? 奄美のリゾート開発計画を巡る悲喜劇を描く新潮新人賞受賞作「さびしさは一個の廃墟」併録。
【目次】
内容説明
爛尾楼/廃墟マンションを美術館にせよ!欲望と資本が渦巻く中国大陸に「まごころ」はあるのか?日中関係の今に迫る芥川賞候補作!新潮新人賞受賞作『さびしさは一個の廃墟』も収録。
著者等紹介
仁科斂[ニシナレン]
1994年生まれ。香港、上海、ロンドンで育つ。オックスフォード大学PPEコース卒業、東京大学大学院総合文化研究科に在籍。2024年「さびしさは一個の廃墟」で第56回新潮新人賞受賞。現在、多摩美術大学芸術学科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
159
第175回芥川賞候補作・受賞作第五弾(5/5)コンプリート、今回も候補作です。建築×純文学、表題作芥川賞候補作よりも、新潮新人賞受賞作「さびしさは一個の廃墟」の方がオススメです。 但し、理系で偏差値の高い著者が、知識や蘊蓄を詰め込んだ容で、少し鼻につきました。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003027.000047877.html2026/08/28
シナモン
84
建築のお話。「時の家」を思い出す。「時の家」はとても情緒的な物語だったけど、こちらは生々しい。中国の廃墟となったマンションを美術館に。それに絡む日本人建築家とその弟子。丹心をもって後世に残し伝えていくことの意味。新潮2026/4月号にて読了2026/06/30
ヘラジカ
35
175回芥川賞候補作を読むのはこれで四冊目だが、今のところこの作品が一番難しい。いや、小説自体が難解というのではなく、どこがどう評価されたのかが今一つ理解できないのだ。レンと鹿野川という主体性が曖昧な二つの人物を軸に展開しているため、ピントがどこに合わせられているかが不明瞭で、肝心要のタイトル「丹心(まごころ)」が何を指しているのかも分かるようで分からない。現実的に見えて現実離れしている筋書きにもモヤモヤ感が残る。が、分からなさも含めての純文学なので読んでいて楽しくはあった。2026/07/18
おかむら
25
芥川賞候補作。「新潮」4月号に載ってます。中国の建設途中で不況のために放置された高層マンションを美術館にする計画に巻き込まれた日本人建築家の話、だと思うんですが…。そんなに難解な文章って訳でもないのに全く話が頭に入ってこなかったわ。途中から惰性で文字だけ追ってました。純文学ムズ! 2026/06/20
大阪のきんちゃん2
15
文学賞候補作を「新潮」2026年4月号で読む。 丹は朱・赤ということで、赤心も同じ、偽りなき誠実なこころ、ですかね?一体何処が?? それはさておき、中国寧波での既存建物の美術館への転用に携わる日本人建築家とアシスタント?助手の中国人&発注者のミスQ(何故彼女がイニシャルなのか不明…)の言動の数々が何かフワフワしていて落ち着かない読書でした。 社会主義政権下での仕事は不安定なんでしょうか?建築学の蘊蓄や人民の生活事情が垣間見えるところは面白いデス。 コレ、結局はちゃんと建つの?挿絵とかあれば良かったかなと。2026/09/14




