出版社内容情報
彼にとって僕は初めての男。この上なく幸せなのに、消えない不安と罪悪感。結婚して、子供を儲けて、ささやかながら幸福な家庭を築く。おそらくそんな将来が待っていたはずの男、西澤祥太。僕の恋心は、祥太から普通の幸せを奪ってしまった。報われた恋も、消えかかった愛も、届かなかった想いも、みな切なく胸を焦がす。映画化で話題『君の顔では泣けない』著者が贈る、心震える恋愛群像劇。
【目次】
内容説明
迷いも葛藤も懊悩も、あたたかな愛とともに巡ってゆく。結婚して、子供を儲けて、ささやかながら幸福な家庭を築く。おそらくそんな将来が待っていたはずの男、西澤祥太。僕の恋心は、祥太から“普通”の幸せを奪ってしまった―報われたはずの恋も、届かなかった想いも、消えかかった願いも、みなほろ苦く胸を焦がす。様々なかたちの愛が紡ぐ連作短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
美紀ちゃん
78
BL作品は切なくて心がぎゅっとするのが好き。例えば「彼女が好きなものはホモ…」浅原ナオト著とか「未完成」凪良ゆう著とか。これは異性愛者カップルの周りの人の話LGBTQ連作短編集という感じ。嫌われる覚悟!文也と祥太のお父さんと2人で話した文也。何かに嫌悪感を持つのは仕方のないこと。それを非難する資格は誰にもない。本当に平等を唱えるなら平等に嫌われる覚悟でいなきゃと。祥太のお父さんが理解してくれて本当に良かった。アパッチ→ホットコーラ。体が温まる。日の出太陽のパワーってすごい。ずっと末長く幸せでいて欲しい。2026/01/10
Ikutan
68
ゲイバーで知り合った同性愛者の文也と以前は異性愛者だった翔太のカップル。二人の葛藤や揺れる心と、翔太の元カノ、友人、両親、ゲイバーのママなど彼らを取りまく人たちの心情。丁寧な心理描写が魅力の君嶋さん。頭では理解していても、実際、身近だったら、どう接したらいいのか。両親の複雑な胸のうちはわかる気がするし、問題は山積だよね。様々な視点から描くことで、色々考えさせられる構成が上手い。後半はどうなることかとヒヤヒヤしたけれど、無邪気な翔太に救われたよ。2025/12/23
えんちゃん
63
なんだろう。ずっとモヤモヤ読書。ゲイの柏木と異性愛者の西澤。男性カップルを取り巻く友人・知人・家族たち。それぞれの心情を細やかに描いた連作短編集。LGBT以前の問題。個々の人間性に寄り添えなかった。嫌いだな。理性では理解していても感情が拒絶してしまう親の葛藤が響いた。同性カップルも良いじゃんと言いつつ、いざ自分の子供・配偶者・親がそうだといったら狼狽えませんか?そこにも焦点を当てた君嶋さんの公平さが光る。最後は西澤の章が読みたかった。天真爛漫なんだか鈍感なんだか。2025/12/12
花ママ
54
君嶋さん3冊目。最初に読んだ「君の顔で泣けない」が、すごく脳裏に焼き付いて、注目していきたい作家さんになりました。今回の物語も、同性愛カップルの2人と、それを取り巻く人たちの心情が、ここまでさらけ出すかというくらいリアルに描かれていて、読んでいて辛くなるような箇所もありました。自分自身LGBTQを受け入れることには何の抵抗もないけれど、祥太の母親と同じ立場になったときに、果たして自分自身どうなのかと,正直考えてしまいました。でも2人の幸せが長く続くことを祈ります。2026/01/13
papapapapal
44
同性愛者の文也と元異性愛者の祥太の、不安と葛藤を描いた連続短篇。男女の入れ替わりを描いた『君の顔では泣けない』も、キラキラには程遠い青春を描いた『春のほとりで』も…君嶋さんはこの手の切なさとかやるせなさを描くのが本当に上手い。ただ平穏に生きていきたいだけなのに、苦しくて辛くてしんどくて涙が出る。希望に溢れたラストシーンは余韻たっぷりで美しかった。ただ、赤の他人と家族になるタイミングで不安に襲われるのは同性カップルに限らない、なんて言ったら、世間の目はそんなに甘くないと当事者さんたちに叱られるかしら。2026/01/07
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