家守綺譚 〈上〉

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家守綺譚 〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784103564713
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

出版社内容情報

亡友の家で待っていたのは四季折々の草花と、ちょっと不思議な毎日でした。時は明治時代、文筆家・綿貫征四郎は、亡友の家の「家守」として暮らすことになった。待っていたのは白木蓮や都わすれ、萩、サザンカなど植物に満ちた庭。そして、サルスベリに懸想されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたりといった不思議な出来事が次々と起こり……。梨木香歩の傑作小説を近藤ようこが漫画化。


【目次】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

28
近藤ようこが『高丘親王航海記』をコミカライズした時、澁澤龍彦との相性の良さからの連想で、ひょっとしたら梨木香歩作品を、特に『家守綺譚』をコミカライズしたら面白くなるはず、との発想が湧いてきても良さそうだったのに、そのコラボの連想が本書を手に取るまでまったくできなかったのが悔しい。それほどに本作は素晴らしい出来なのだ。原作を踏襲した展開は、ややもすれば原作依存に見えてしまうが、近藤ようこは漫画であることの効用を充分に理解し、そして存分に発揮している。(つづく)2025/10/04

まさ

25
ゆっくりと読もうと思っていたのに、手元に届くとこれまで文庫で読んでいたイメージと重なって、すぐに惹き込まれ、上巻を読了してしまった。梨木香歩さんの文――人や風景、自然の少しずつの動き――が近藤ようこさんの描く絵で表現され、そして、自分の思い描いてきたものと被るから、なおのことこの作品が好きになる。あぁ、この時間・空間の中に浸りたいなぁ。梨木作品では綿貫視点だけど、この作品ではゴローや隣りのおかみさんもよい演出になっていますね。 こちらもこれから何度も読むだろうな。下巻へ。2025/10/16

kayo

18
梨木さんが書く植物や動物など豊かな自然を一つ一つ検索したり、自分の頭に描きながらいつも読んでいます。それが近藤ようこさんの手で漫画化。勤務先に近藤ようこさんの『恋スル古事記』があり、画風は知っており期待大きく辛抱たまらず購入してしまいました。原作を読んだのは6年前で、以来梨木さんの世界にすっかり心酔しました。そしてこの漫画化は原作の世界観を邪魔せず、近藤さんの柔らかでたおやかな描き込みすぎない絵柄が私はぴったりだと思い、期待を裏切られることはありませんでした。感想は下巻で。2025/10/20

ちいこ

5
初読み漫画家さん。SNSで発売を知り、原作本が面白かった記憶からほぼ勢いで購入。シンプルな絵柄ゆえに不思議な世界にすんなり浸れる感じが素晴らしかったです。2025/10/22

kuriko

5
原作を読んだのははるか昔なので、記憶もおぼろげ。でも、雰囲気はたしかにこんな感じだった。頭の中をそのまま漫画にしたもらったような気分。と、簡単に言うけれど、つかみどころのない雰囲気を絵にするって、すごいとしか言いようがない。もったいなくて少しずつ読もうと思ったけれど、ついつい読み進んでしまって。まだ下巻があるから良いようなものの…。。原作も読み返したい。2025/10/02

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