出版社内容情報
「運慶」研究の決定版! 稀代の大仏師がなしとげた偉業を、最新の研究成果も踏まえて第一人者が論じ尽くす。平安時代から鎌倉時代にまたがる七十余年の生涯を時系列にそってたどることで、鎌倉方や後鳥羽院など時代の中枢と深くかかわりつつ、仏像の可能性を極めた運慶の姿がくっきりと浮かびあがる。時代背景がひと目で分かる「運慶年表」付き。
【目次】
内容説明
「運慶」研究の決定版!稀代の大仏師の生涯と作品を、最新の研究成果も踏まえて第一人者が論じ尽くす。鎌倉方や後鳥羽院など時代の中枢と深くかかわりつつ、仏像の可能性を極めた運慶のすべて!時代背景がひと目で分かる運慶年表付き。
目次
第一講 運慶の濫觴
第二講 円成寺大日如来像
第三講 南都復興の開幕と運慶
第四講 願成就院諸像と鎌倉新様式
第五講 永福寺造営期の運慶と浄楽寺の諸像
第六講 東大寺大仏殿院の造像
第七講 大仏殿造像と南大門造像のあいだ
第八講 重源像と南大門二王像
第九講 興福寺北円堂の諸像と運慶工房の充実
第十講 運慶最晩年の京都・奈良・鎌倉
著者等紹介
山本勉[ヤマモトツトム]
1953年、横浜市生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程中退。鎌倉国宝館長、半蔵門ミュージアム館長、東京国立博物館名誉館員、清泉女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
glaciers courtesy
7
読みづらい。時々文語調になる上に、著者のなす様々な推論の根拠が示されないことが多く、文章がスッと入ってこないのだ。その他の不満点としては図版が少ない上に小さい。2,500円もするのだから、もう少しカラーの図版が多くても良いのではないか。最後に技法的な解説がほとんどないのが満足度を下げている。何がそれまでの仏師と運慶を画しているのか。そこを掘り下げてくれないと、結論の出ない歴史的な経緯を掘り下げるより重要だと思うのだ。今ならほぼ同じ値段で運慶展の図録が買える。運慶が好きならそちらを買うのが良いのではないか。2025/10/22
レフラー
1
仕事の資料として。山本勉さんの本は『仏像のひみつ』以来か。運慶の年齢に沿っての講義は、それなりに知識もある歴史の背景と組み合わせることができて大変に読みやすかった。いわゆる「アーティスト」としてのみではない運慶の多彩さと卓抜した力量を知ることができたと同時に、「芸術と権力」について改めて考えた。2025/10/17
okatake
0
運慶研究の泰斗による講義。 10講に渡る講義で、運慶とその派たちの活躍を時代を追いながら分かりやすく解き明かしてくれます。 口絵のカラー写真ばかりではなく、各講義内でも写真や図を取り入れ理解が進みます。 運慶や運慶仏を学ぶ人に取っての入門書にはうってつけです。2025/10/04
-
- 和書
- 心的平衡と心的変化




