出版社内容情報
新型出生前検査(NIPT)の体験者や専門医への取材とデータでわかった最新事情。年齢制限の撤廃、拡大する検査項目、難しい陽性判定の判断――でも正しい考え方を知れば大丈夫。受検者が増加する新型出生前検査(NIPT)の実情を調べ始め、陽性結果を受けたものの元気な赤ちゃんを産んだ女性に出会った取材班が専門医、カウンセラーへの丁寧な取材と各種データを踏まえ、最新情報をわかりやすく伝える。
内容説明
「今の医学でわかるもの、全部知りたい」。安心を得るための検査で、不安に陥ってしまうひとたちがいる。まだ公式な統計もない切実な問題を粘り強く取材する記者たちに、医師やカウンセラーが自院での経験を語りはじめた。当事者たちへの丁寧な取材とさまざまなデータでわかりやすく伝える一冊。
目次
第1章 「耐えられない」陽性の結果(今の医学でわかるもの、全部知りたい;「陽性:検出されました」 ほか)
第2章 新婚夫婦を包んだ沈黙(葛藤;結婚は墓場、子どもはリスク ほか)
第3章 拡大する無認証 追いかける認証(妊娠6週の「早期NIPT」;「世間に叩かれたくない」関与伏せる検査会社 ほか)
第4章 カウンセリングの現場から(万が一、陽性だったら;「おおよそ答えは出ているけど…」 ほか)
第5章 神様からの贈り物(リエさんとカイ君の場合“寝たきりの7歳児”“死産を覚悟”“過酷な介護”“失われる体の機能”“生きるとは”“検査の是非”“希望”;キミカさんとミエちゃんの場合“元気そうな家族”“告知前夜の決意”“新たな命で検査は?”“頑張った証”)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
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耐えがたいNIPT陽性 無認証 指針外・説明不足 無認証 専門外医・ケア不足 中期中絶の重い負担 クラインフェルター 当事者の日常で不安和らぐ 無認証拡大 認証追随 検査項目拡大と社会的合意 遺伝カウンセリングは中立 自己決定権尊重 検査後の選択肢 事前説明 陽性ならどうするか 夫婦で対話 不安に寄り添うカウンセリング 神様の贈り物 障害児育児 望まれた命 産む決意 命の選別という批判 選択非難されない社会へ 障害児育てやすい社会へ 出産育児準備の検査 情報非対称・サポート不足 出生前検査の倫理的問い2025/04/23