ボーイング強欲の代償―連続墜落事故の闇を追う

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ボーイング強欲の代償―連続墜落事故の闇を追う

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  • サイズ A5判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103559818
  • NDC分類 538.067
  • Cコード C0034

出版社内容情報

最新鋭旅客機はなぜ墜落したのか? アメリカ型資本主義が招いた悲劇に迫る。2018年にインドネシアで、2019年にエチオピアで、ボーイング社の旅客機737MAXが立て続けに墜落した。事故後、墜落原因となった新技術の存在を同社が伏せていた事実が判明する。なぜアメリカを代表する企業は道を誤ったのか? 株主資本主義の矛盾をあぶり出し、日本経済の行く末を問うノンフィクション!

内容説明

米産業界の盟主はなぜ判断を誤ったのか?2018年にインドネシアで、2019年にエチオピアで、ボーイング社の旅客機737MAXが立て続けに墜落した。事故後、墜落原因となった新技術の存在を同社が伏せていた事実が判明する。悲劇を招いた株主資本主義の矛盾に迫り、日本経済の行く末を問うノンフィクション!

目次

第一章 慟哭のアディスアベバ
第二章 魔のショートカット
第三章 キャッシュマシン化する企業
第四章 シアトルの「文化大革命」
第五章 軽んじられた故郷、予見された「悪夢」
第六章 世紀の経営者か、資本主義の破壊者か
第七章 「とりこ」に堕したワシントン
第八章 フリードマン・ドクトリンの果てに
第九章 復活した737MAX、封印された責任
第十章 株主資本主義は死んだのか
終章 「空位の時代」をゆく日本の海図

著者等紹介

江渕崇[エブチタカシ]
朝日新聞記者。1976年、宮城県生まれ。1998年、一橋大学社会学部を卒業し朝日新聞社入社。経済部で金融・証券や製造業、エネルギー、雇用・労働、消費者問題などを幅広く取材。国際報道部、米ハーバード大学国際問題研究所客員研究員、日曜版「GLOBE」編集部、ニューヨーク特派員(2017~21年、アメリカ経済担当)、日銀キャップ等を経て2022年4月から経済部デスク。現在は国際経済報道や長期連載「資本主義NEXT」を主に担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

116
著者は朝日新聞記者。高い問題意識と確固とした思想信条を持つジャーナリストによる渾身の一冊だと思う。立て続けに墜落したボーイング737MAXの事故が、技術的な問題以上に、ボーイングという会社の体質が変化したことによって起きたことがわかる。そして、その変質は、エンジニアリングを軽視し、自社株買いやリストラで利益を上積みするジャック・ウェルチ流の経営手法が齎したものであること、そして、その状況を生んだのがフリードマン・ドクトリンだったことを指摘している。このルポは、強欲資本主義の実態を、見事に解き明かしている。2025/03/08

Garfield

18
入り口は2018~19年の僅か5カ月に起きたボーイング737の最新型737MAXの2件の墜落事故だが、それを通して、資本主義の歩みを振り返り、その今後について深く考えさせられた一冊。とにかく良い飛行機を世に出したいというエンジニア集団であった同社が、マクダネル・ダグラスとの合併を境に、新経営陣が株主価値最大という大義を掲げ、その実、株価連動の自己の巨額報酬を追求し、なりふり構わぬ自社株買い・コスト削減等を推進し、企業文化を変貌させ、安全が軽視され、事故に至った様が刻銘に描かれる。 ★★★★★★☆2025/01/04

たこ焼き

6
企業は従業員の生活の糧を得るために存在する。その生活の糧を生産する成果物を最大化するための原資として資金調達が存在するが、本来はそういったものに頼らず自分自身で得られた成果物を再投資に回すのが望ましい。事実以外に権威は存在せず、事実は正確な観察によって得られ、推論はその事実をベースに行われ、推論の良否の検証も事実によって得られる。本質的に世の中に貢献するものであれば、それに対する投資対効果は考える必要がない。おのずと世の中に爆発的に広まり世の中はそれに依存するようになるため初期投資は回収されるからである。2025/06/29

koishikawa85

4
とても面白い。特別な秘密が語られているわけではないがボーイングを材料に、アメリカの株主資本主義の怪しさを論じていく。朝日の記者らしい仕事で、こういう本は日経の記者には書けない。2025/06/07

とりもり

4
737MAXの2度の墜落事故を起こしたボーイングの企業体質劣化以上に「強欲」の象徴として批判されているのは、ミルトン・フリードマンに代表される新自由主義経済による過剰な株主資本主義と、その権化として一世を風靡したジャック・ウェルチによる株価引き上げを第一義とした企業経営の変質振りと感じた。CSRやESGが唱えられるようになって久しいが、貧富の格差や環境破壊はなくなるどころか進む一方。株主有限責任に支えられる一方で権利を無限に主張する株主至上主義が間違いだという岩井克人の指摘が印象に残った。★★★★☆2025/03/22

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