がん征服

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がん征服

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103557111
  • NDC分類 493.73
  • Cコード C0095

出版社内容情報

標準療法では治せない「最凶のがん」に挑む。迫真の医療ノンフィクション! 平均余命15カ月。手術や抗がん剤、放射線では治せない悪性脳腫瘍「膠芽腫」に3つの最新治療法が挑む。原子炉・加速器を使うBNCT。楽天の三木谷浩史が旗を振る光免疫療法。そして「世界最高のがん治療」と礼賛されるウイルス療法。産学官を横断して取材を重ね、「がんvs.人間」の最前線をまるごと描き出すノンフィクション。

内容説明

あらゆるがんの中でもっとも難しいがん、脳腫瘍のグレード4「膠芽腫」。平均余命15カ月。手術、抗がん剤、放射線という標準療法以降の新しい治療法がこの最凶のがんに挑む。原子炉・加速器を使うBNCT、楽天三木谷浩史がのめりこむ光免疫療法。このうち東大医科学研究所の藤堂具紀が開発した遺伝子改変ウイルスのG47Δが承認を得、メディアは「世界最高のがん治療」と礼賛する。が、その治験は有効性を証明したとはいえないと判断されていた。話は安倍政権下の薬事法の改正にまでさかのぼる。

目次

覚醒下手術
原子炉でがんを治す
核医学という辺境から
汝を殺すもの、また汝を救う
免疫をつかさどる遺伝子を改変する
偽進行
光免疫療法の発見
腫瘍再発か脳浮腫か?
原子炉から加速器へ
三木谷浩史登場
死の谷
有効性を確認する必要はない
投資家か事業家か
「条件付き早期承認」
BNCT、膠芽腫治験
ランダム化比較試験をとらず
局所進行再発頭頸部がん治験
BNCT膠芽腫治験フェーズ2
G47Δ、治験の内実〔ほか〕

著者等紹介

下山進[シモヤマススム]
ノンフィクション作家。1993年コロンビア大学ジャーナリズムスクール国際報道上級課程修了。2019年3月文藝春秋を退社し独立。AERAで2ページのコラムを連載中。元慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授、上智大学新聞学科非常勤講師。現聖心女子大学現代教養学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

85
がん征服というタイトルとは異なる結末。新規薬剤の承認にはどれほどの紆余曲折があるだろう。本書で扱うがんは、悪性脳腫瘍である膠芽腫。5年生存率10%という悪性度の高さ。新規の治療とはBNCT、光免疫療法、ウイルス療法。新たな治療を開発した研究者、スポンサー、治験を行う資金集め、治療剤の承認プロセス。そこには政治も絡み複雑で不透明な過程も経ているのが東大藤堂具紀の開発したデリタクト。シングルアームでわずか19例の治験で条件及び期限付き承認を厚生労働省が行っているのは世界標準では認められない。後味の悪い読後感。2024/09/19

亜希

18
小説ではなく、医療ノンフィクション。あらゆるがんの中でもっとも難しいと言われている脳腫瘍のグレード4である「膠芽腫」の新しい治療法として期待されている、原子炉・加速器を使うBNCT、楽天・三木谷社長推しの光免疫療法(の話では、本筋と関係のない社長エピソードに感動してしまった)、ウイルス遺伝子を改変したがん治療用のG47Δ。全くの門外漢かつ親族知人に脳腫瘍を患っている人がいるわけでもないのに昔から脳腫瘍に興味関心があった私にとっては、難解でよくわからない箇所も多々あったけれど、それでも興味深い1冊でした。2024/11/20

J

10
★★★☆☆ 癌の最新療法として、中性子照射、光触媒療法、ウィルス療法の3つがいかに進展してきたかが交互に語られる。科学的なハードルだけでなく、ビジネスのハードル、そして薬としての承認のハードルをいかに超えるか。本書執筆の時点でいずれも本当のゴールにはたどり着いていない。後半は、ウィルス療法に対する不審な点が述べられており、これが1番書きたかったことのようだ。今後のニュースも注意して見ていきたいと思う。2024/12/19

まるよし

6
学者は研究で名を残さないといけない。製薬会社は利潤を出して生き残らなければならない。利害の一致する部分、またさまざまな研究者のポリシーがぶつかり合って新薬承認の難しさがありありと伝わった。結果が良くない場合どうしたら良く見えるか、賢い学者は操作できるということ。抜け穴を作ってまでして承認させねばならない気持ちは分かる。膠芽腫という最難関の病気に対して人類が光明を見出せる日が来るのか。お金にならないと研究できない現代の闇が垣間見える。人はいつかは死ぬ。ピュアなサイエンスと経済は分けて欲しいと思う。2024/09/05

読人

5
前半は医療従事者と膠芽腫の戦いの過程を丁寧に描く、ムカジーの「がんー4000年の歴史」を思わせる作風。途中から薬機制度の歪みに付け入る医師の告発が中心になっていく。相手側の主張が取材拒否のために記載がなく、実際のところは判断できないが、列挙されている事実からは(悪意があるかどうかはわからないが)制度を悪用しているような印象を受けてしまう。せめて東大だけでなく複数の機関での臨床をするまで正式承認は保留にした方が良いのではないか。やはり制度設計は性善説ではなく性悪説の前提が必要なのかな。2024/10/05

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