出版社内容情報
すべては奴の筋書きどおりなのか――狂気と喝采に満ちた舞台の幕が今上がる。江戸森田座気鋭の役者・今村扇五郎にお熱のお春が、女房の座を狙って近づいたのは……。芸を追求してやまない扇五郎に魅せられた面々の、狂ってゆく人生の歯車。ある日、若手役者の他殺体があがり、ついには扇五郎本人も――「芸のため」ならどこまでの所業が許されるのか。芝居の虚実を濃密に描き切ったエンタメ時代小説。
内容説明
江戸森田座の気鋭の役者・今村扇五郎にお熱のお春は、女房の座を狙い芝居小屋で偶然見かけた人物に近づく。饅頭売り、衣裳の仕立て師、木戸芸者、自称天才鬘師、そして扇五郎の妻…芸を追求してやまない扇五郎に関わった面々の人生の歯車がゆっくりと狂い出していたある日、若手役者の死体があがる。下手人として疑いの目を向けられた扇五郎だが―。芸のためならどんな所業も許されるのか。芝居の虚実を濃密に描き切った、エンタメ時代小説。
著者等紹介
蝉谷めぐ実[セミタニメグミ]
1992年大阪府生まれ。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、文化文政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。2020年『化け者心中』で第11回小説野性時代新人賞を受賞し、デビュー。21年に同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞。22年に刊行した『おんなの女房』で第10回野村胡堂文学賞、第44回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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starbro
パトラッシュ
いつでも母さん
タイ子
fwhd8325