内容説明
ある午後は森光子さんを訪ねて芸術座へ。暮れには樹木希林さんと久々に芝居の話をし、新年の宴は昔の歌で盛り上がって夜更かし。誕生日の御馳走はすき焼きとステーキの二本立て、三時のオヤツは甘いものをたっぷりと。夕餉には七十年来の友であるブランデーが欠かせない。九十二歳を迎えますます元気な名優の語りを久世光彦がまとめたエッセイ。
目次
森繁家の食卓
老人愛
耳
大風呂
五月生れ
百
食べたい男
血脈
ローマの休日
ある心得〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マッピー
7
インタビューのテープ起こしではない。 毎週2~3時間、森繁久弥の話を聞くというか、時間をともにして、語った言葉や語らなかった想いなどを、久世光彦がエッセイとしてまとめたもの。 90歳を過ぎた森繁は、一周まわって子どもに戻ったよう。 話はどんどん脱線して、歌も歌うし、居眠りもする。 癇癪も起こすらしいけど、なんか自然で自由で、いい年の取り方してるなぁって思った。 “捨てたり、忘れたりすることに慣れることは、新しくなることではありません。私たちは、心のどこかで頬かむりして生きているのかもしれませんねえ。” 2016/07/20
takao
4
ふむ2024/03/02
ガチャ
0
森繁久彌さんについて書かれた本。森繁さんにまつわる様々な話題にも及んでいて、なるほどと思わせるような話題も多く、楽しかった。2019/11/09
ゆ
0
森繁久彌さんが書く自叙伝とはまた違った味が出ていた本だった。 久世光彦さんが書いているので久世さんの主観が多く入っているが、いい関係性を感じられるあたたかい本だと思った。2018/09/04