出版社内容情報
「コロナの女王」は何と闘ったのか?あの時、誰がどう動いたか?感染症対策専門家である著者が「災厄の2年間」の罠に迫る迫真手記!
内容説明
「サイエンス」では破綻している―。正体不明のウイルスと予期せぬ事態に翻弄された専門家や政権、厚労行政の内実に迫る!
目次
第1章 新型ウイルス発生
第2章 間違いだらけの対策
第3章 緊急事態宣言へ
第4章 変異ウイルスの高波
第5章 五輪開催決定の裏で
第6章 コロナの前の時代には戻れないのなら
著者等紹介
岡田晴恵[オカダハルエ]
白鴎大学教授。共立薬科大学大学院を修了後、順天堂大学にて医学博士号を取得。国立感染症研究所、ドイツ・マールブルク大学医学部ウイルス学研究所、経団連21世紀政策研究所などを経て、現職。専門は感染免疫学、公衆衛生学。テレビやラジオへの出演、専門書から児童書まで幅広い執筆、講演活動などを通して、新型コロナウイルスを始めとする感染症対策に関する情報を発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
62
2時間サスペンスドラマを見た気分。著者本人が勇気と覚悟を持って執筆、コロナ禍初期の2年間の詳細を語った衝撃の告白本。国民の健康と安全を最優先に奮闘した岡田氏と、恩師田代氏や田村前厚労大臣ら、コロナ対策を指揮した中心人物との生々しいやり取りであぶり出されるコロナ禍の真実。本来政府に正しい政策を促すためのサイエンティストとして果たせなかった尾身分科会会長への批判が半端ない。東京五輪の開催が最悪のタイミングで判断を誤らせたか。田村厚労大臣の「人選ミス」の発言がすべてですね。2023/11/05
ミライ
41
「コロナの女王」こと岡田晴恵さんが、2020年~2021年にかけて行われた日本のコロナ対策の舞台裏を描いた告白手記。中国武漢で新型コロナが発生するところからスタートして、東京オリンピック開催くらいまでの期間の日本政府、厚労省、分科会などのメンバーとの生々しいやり取りが描かれており、かなりボリュームがあり(384P)、一冊のノンフィクション小説としても読める作品。ここまで書いちゃっていいの?といった内容もあり、日本の行った新型コロナ対策の是非を考える上で貴重な資料となると思う。2022/02/12
Nobu A
16
岡田晴恵著書初読。運転中に聴いていたラジオで宣伝されていたのがきっかけ。以前はメディアに引っ張りだこだった著者。感染免疫学と公衆衛生学を専門とし、ドイツのウイルス研究所や厚労省国立感染症研究所での勤務等の経歴から当然だし、学者として矜恃と魂の叫びが聞こえてくる。田代眞人が感染症対策分科会のトップになるべきところを専門外の尾身茂を据えた点から間違い。国際社会で揶揄される「日本人は地震に敏感、感染症には不感症」に尽きる。「行政検査」「国民努力」「ファクターX」等のキーワードが挙がる。多くの人に読んで欲しい。2022/03/14
青雲空
13
共感すること、腹立たしいこと、多々書かれていた。A級戦犯が誰かは、明らかだ。 ここまでパラパラつぶやいてきたので割愛するが、348頁にコロナは誕生してたった1万年であるのに対し、インフルは1億年前から存在しているということに驚いた。コロナウイルスは新参者で、分からないことが多いし、変化の幅も大きい可能性がある。非常に厄介な相手ということだった。 コロナとインフルはまったく別物でモンスター。これが最終的に印象に残った。2022/04/12
雪
11
もやもやしていた事が、スッキリしました。PCR検査をしたがらないのも、わかりました。命の大切さがわかってる人達にコロナ行政をしてほしい。2022/02/19
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