出版社内容情報
ロココの薔薇マリー・アントワネット、美貌の画家ルブラン夫人、暗殺の天使コルデー……「ベルばら」では描けなかった、歴史の真実。
内容説明
「ベルばら」には描けなかった、歴史の真実。
目次
女装の騎士―エオン・ド・ボーモン
エスプリの女神―ジョフラン夫人
最後の寵姫―デュ・バリー夫人
美貌の女流画家―ヴィジェ=ルブラン夫人
ロココの薔薇―マリー・アントワネット
ジロンド派の女王―ロラン夫人
情熱の女闘士―テロアーニュ・ド・メリクール
暗殺の天使―シャルロット・コルデー
優しき革命家の妻―リュシル・デムーラン
流転の王女―マリー・テレーズ・ド・フランス
英雄の初恋―デジレ
著者等紹介
池田理代子[イケダリヨコ]
漫画家、声楽家。1947年大阪府生まれ。東京教育大学(現・筑波大学)在学中の67年に「バラ屋敷の少女」でデビュー。72年に連載を開始した『ベルサイユのばら』が空前の人気を博す。80年『オルフェウスの窓』で日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。95年、47歳で東京音楽大学声楽科に入学。卒業後はソプラノ歌手として舞台に立ち、オペラの演出や台本も手掛ける。2009年、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章を授与される。歌人としても知られ、2020年に第一歌集『寂しき骨』(集英社)を上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
38
安達正勝の『物語 フランス革命』では、革命に翻弄される女性達に積極的にスポットライトを当てていたのが印象に強く残っている。池田理代子は今から35年以上も前に、安達と同じ動機により、フランス革命期の女性を取り上げた書籍を発表していた。その『フランス革命の女たち』の新版がこの度、刊行された。自由の女性闘士と呼ばれたテロワーニュ・ド・メリクールやジロンド派の女王・ロラン夫人など、『物語 フランス革命』に登場した女性達がここにも出てくるが、池田の筆は安達以上に熱く、強く走っている。(つづく)2021/08/30
shikashika555
35
以前トンボの本から出ていたものの新版。 表紙絵がフランス国旗を掲げたオスカルとアンドレである。 あれだけの大作を描かれた池田理代子さんの革命時の女性たちに対する考察、知らない人物も名前を知っているだけの人物もあり勉強になりました。 〉"自由"と"平等"のためには命も惜しまなかった勇敢で進歩的な男性達が、女性の人権という問題になると、突然に、アンシャン・レジームの貴族顔負けの保守的な言辞で女性蔑視を露骨に表明する 〉残念なことに日本の女性達にとって違和感も隔絶感もない、むしろデジャヴ感を抱かされる2025/05/22
detu
22
図書館新刊棚より。サブタイトル「激動の時代を生きた11人の物語」とある。知っているのはマリー・アントワネットだけでした。ルイ15世からナポレオンまでのほぼ100年間のフランスとそこに生きた11人の壮絶とも言える生きざま。エオンドボーモン、ジョフラン夫人、デュバリー夫人、ヴィジェルブラン夫人、マリーアントワネット、ロラン夫人、テロアーニュドメリクール、シャルロットコルデー、リシュムデムーラン、マリーテレーズドフランス、デジレ。非常に興味を引かれる。2021/09/17
uniemo
20
女性史は好きなので図書館で借りました。エオン・ド・ボーモン、こんな面白い人生を送った人がいたなんて知らなかった。マリーアントワネット、マリー・テレーズ、デジレは以前から興味がありましたが、著者の描く彼女たちの生き方も興味深かったです。2021/11/13
林檎の葉
13
表紙をオスカル様とアンドレが飾っているというだけで、ベルサイユのばらファンにとっては必読書というかね。▼この本の「おわりに」まで読み終えると、ベルサイユのばらの主人公の一人、オスカル様が、男性ではなく「男装の麗人」として描かれたことに深い意義を感じる。▼オスカル様は池田先生にとって、女性解放の象徴なのだろうか。▼いや、この国においては、それはまだ完遂されていない……。詳しい感想 https://ringonoha.hatenablog.com/entry/2022/11/05/2359582022/11/06




