出版社内容情報
汗みどろで、血達磨になって、やっと拳(おもい)が伝わったんだ。 言葉は喉の奥でつっかえ、想いは胸の底で燻る。東京の片隅で、影のように生きる青年・五十嵐遼馬。その人生を変えたのは、ボクシングだった。寡黙な青年は拳を交わし、生きた会話の喜びに目覚めていく。やがて立ちはだかるのは、悪霊に憑かれた異国のチャンプ--これぞ王道の灼熱、青春小説の名手がブッ放す魂の拳闘小説!
【目次】
内容説明
これぞ王道の灼熱。青春小説の名手が全身全霊でブッ放す、魂の拳闘小説!言葉は喉の奥でつっかえ、想いは胸の底で燻る。東京の片隅で、影のように生きる青年・五十嵐遼馬。彼の人生を変えたのは、ボクシングだった。寡黙な青年は拳を交わし、生きた会話の喜びに目覚めていく。やがて立ちはだかるのは、悪霊に憑かれた異国のチャンプ―
著者等紹介
岩井圭也[イワイケイヤ]
1987年生まれ。大阪府出身。北海道大学大学院農学院修了。2018年、『永遠についての証明』で第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。『最後の鑑定人』『楽園の犬』が日本推理作家協会賞候補、『汽水域』が大藪春彦賞候補、『完全なる白銀』が山本周五郎賞候補、『われは熊楠』が直木賞候補に選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aki
22
子供の頃から言葉を発することが思うようにいかず、イジメにあい誰からも話しかけられることがなく居場所がなかった遼馬が偶然出会ったボクシング。話せなくてもボクシングはできるという言葉に誘われるようにボクシングに打ち込んでいく。格闘技全般好きなので、試合のシーンは顔を顰めながらもその戦いぶりが鮮明に浮かんできて手に汗握る。対戦相手を通し、場数を踏んでいく中で、ひとりぼっちで居場所がなくなってしまう恐怖を持ち続ける自分自身とも向き合っていく。真っ直ぐに向き合ってきたからこその居場所を手に入れた遼馬の未来は大丈夫!2026/03/18
ほんメモ(S.U.)
13
すごく良かったです。ボクシングというスポーツは痛そう過ぎて見るのも無理な私ですが、主人公の内面が描かれる小説という形で読むと、不思議と入り込めてしまいました。(おそらく)場面緘黙症の主人公が出会ったボクシング。プロボクサーとしては勝ったり負けたり、怪我に怯えたり、ボクシングだけでは食べていけなかったり。単なるサクセスストーリーではないところがリアルで、勝つだけがスポーツの正解ではないのだということが伝わってきます。対戦相手のタイのボクサー視点の断章があり、最終章に効いてくる構成が特に良かったと思いました。2026/03/22




