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出版社内容情報
新型コロナウイルスによる感染症の世界的大流行により、「日常」が一挙に失われた2020年。歴史的な一年を表現者はどう生きたか?
内容説明
世界中が新型コロナウイルスに翻弄された、激動の2020年。表現者52人はいかに生きたのか?計366日間の「個人的な体験」を書き留め、未来に伝える日記リレー!
目次
筒井康隆
町屋良平
松田青子
ブレイディみかこ
柴崎友香
菊地信義
菊地成孔
小山田浩子
ヤマザキマリ
町田康〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
84
2020年、様々な作家たちがリレー形式で綴る日記。「パンデミック日記」と題しているが、ここには、それぞれの日常がある。そういえば、その時自分は何してたかなと思い返す。高橋源一郎がホープ軒でラーメンを食べた4月1日、私は会社から離れた人生をスタートした。島田雅彦が二日酔いだった6月24日、母が死んだ。ケラリーノ・サンドロヴィッチが鍼灸医院に行った10月3日、私は故郷の家に別れを告げた。コロナ禍の中、様々なことが起こっていた。コロナにも怯えていたが、今の方がもっと酷い。2021年の日記を読んでみたい気がする。2021/08/25
Ikutan
80
豪華総勢52人表現者の2020年の日記。2段組なので丁寧に読んだらページ数の割に時間がかかったが、作家さんたちの日常が知れて面白かった。パンデミックと言いつつ、文筆業の方は、影響も少なくて、けっこう外食外出もされている様子にちょっと驚く。一方、音楽家や演出家の方々は表現の機会を失いたいへんな思いをされていることに胸が痛む。家族の話や子育ての話は微笑ましく親近感を感じますね。金井美恵子さんは、初めて読んだけど発想が面白かった。村田沙耶香さんは生活リズムもクレージーだわ。健康状態が心配になってしまったよ。2022/01/18
なゆ
71
2020年を一週間ずつ日記でリレー。好きな作家さんたちがいっぱいなので嬉しいし、書く人それぞれのスタイルがあって面白い。パンデミックの話題に触れる人触れない人あり、それでもリモート会議やらZoomデビューやら、パンデミックの空気が濃くなっていくのは感じられる。さり気にツール・ド・フランスを語る津村さんらしさや、反抗期の長女にやきもきする金原さん、子育て&スランプの今村さんなどなど、たった一週間じゃなくもっと読みたくなる。ヒトの日常というのも、なかなか興味深いな。2022/01/08
J D
51
2020年1月1日から1年間小説家、音楽家などの芸術家を中心として日記形式で繋ぐエッセイ集。スタートは、筒井康隆さんから。津村記久子さんは、ツールドフランスをテレビで観戦。自転車に興味あるのかと親近感が湧く。今村夏子さんは、しまむらでお買い物。角田光代さんは、ボクシングジムに通う。思わぬ発見があったりして楽しめた。ただ、当時の感染状況より今の第7波の方が感染者数は比べ物にならないくらい多い。コロナの収束はいつのことやら。一日も早い収束を願うばかりです。2022/08/20
ヒデミン@もも
47
今村夏子さん、村田沙耶香さんの日記がらしくていい。村田沙耶香さんの作品が、アメリカ、イギリスで翻訳されてるって驚きだけど、考えてみれば国とかの枠がないのが村田沙耶香ワールド。平野啓一郎さんの『本心』を読んだところなので、長編小説の連載は長い旅のようなもので、念のための荷物を詰め込みがちになるってわかる。日記なのに小説のような気がする。パンデミック日記ではないけれど良かった。2021/09/13
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