ループ・オブ・ザ・コード

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  • サイズ B6変判/ページ数 408p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103538226
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



荻堂 顕[オギドウ アキラ]
著・文・その他

内容説明

疫病禍を経験した未来。WEO(世界生存機関)に所属するアルフォンソは、20年前に歴史の一切が“抹消”された、かつての独裁国家“イグノラビムス”へと派遣される。いまや多数の欧米企業が参入し、「再生のテーマパーク」とも揶揄される彼の国で、児童200名以上が、原因不明の発作に見舞われる奇病を発症、その現地調査を命じられたのだった。しかし、時を同じくして、非常事態が発生。「悲劇」の再来を恐れたWEO事務局長から、密命を言い渡されることになり…。国家機関単位の任務を、たった数人で遂行することになったアルフォンソたちが辿り着く、衝撃の真実とは、一体。生命倫理の根幹と善悪の境界を問う、近未来諜報小説の新たな地平。

著者等紹介

荻堂顕[オギドウアキラ]
1994年3月25日生まれ。東京都出身。早稲田大学文化構想学部卒業後、様々な職業を経験する傍ら執筆活動を続ける。2020年、『擬傷の鳥はつかまらない』で第7回新潮ミステリー大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

159
伊藤計劃の正統な後継者が出現した。世界的な疫病禍後に生命優先主義の管理体制が構築された社会に叛逆し、生物兵器を使った大量虐殺を強行し過去を抹殺された国。子供たちに起こった謎の奇病を調査する過程で浮かび上がる、アイデンティティなきユートピアに生きるのを拒む旧体制派。記憶を抹消して新しい世を創れると信じるか、他者に強制された生より「生まれなければよかった」反出生主義に理想を求めるのか、よりましな悪を選ぶしかない諦念に満ちたディストピアは人の心の傲慢さの産物なのだ。次の世代に希望を託すしかない結末は哀しく苦い。2022/10/29

ずっきん

90
読み応え抜群。端正な文章、秀逸なプロット、多岐にわたるテーマの扱いの巧みさ。それらが過去を抹消された国で突然発症した奇病の原因究明に挑む国連調査官の、近未来アクションスリラというエンターテイメントに乗って襲ってくる。並べて語るべきは『虐殺器官』という声に異存無いが、個人的には本作の方が洗練されていると思う。さあて「日本の作家が外国を舞台にした作品を上梓する意味がわからない」などと選評する方々にはさっさと退いていただきたい。過去も軌跡も大事だが、二択ならわたしは躊躇なく未来に票を投じる。国内年ベス更新かな。2022/11/21

☆よいこ

84
20年前に国連決議で「消滅」した国が舞台。重大な非人道的破壊活動が原因で歴史も文化も無かったことにされた国《イグノラビムス》で、多くの子供が不可解な症状で苦しんでいた。国連組織のWEO(世界生存機構)から派遣された、アルフォンソは調査にあたる。一方で密命を受け、テロリストが奪った生物兵器の行方も追う。アルフォンソはゲイで、パートナーのヨハンは子供が欲しいと望み、アルフォンソは悩む▽近未来ディストピア、反出生主義。翻訳物ぽい二段組で最初読みにくかったが、スパイ小説ばりのアクションは良かった。2022/10/08

猿吉君

64
ディストピアSF小説、人間や人種、人生について考えさせられました。①私の苦手な虐待系が入っていて途中までなかなか読むのに苦戦しました。②主人公アルフの性格がイマイチ理解できず、なんでそんなに強いの?と疑問。③全体のストーリーは面白くてアクションも良い、後半は一気読みさせる実力アリ。④敵側の意図はさっぱりわかりませんでした、他人に迷惑かけないで自分で処理したら?。点数70/100→面白いけど何かもやもやしたものが残りました。読書中非常にいろんな事を考えさせられる秀作ではあると思います。読後感は良かったです。2024/05/13

路地

63
民族浄化の惨劇を経て、過去の一切を抹消されすべてを造り替えられた国という特殊な舞台で交錯する、生きることを拒否するかのような子供たちだけを襲う奇病、子供を残すことに拒否感を覚える主人公、生殖機能を失わせる病原菌の散布を目論むテロリストたちの攻防。そのすべての原因が失われたアイデンティティにあること、断絶した世代間のつながりを修復することが未来への希望であることを実感する。長編ながら、一気読み不可避の面白さだった。2023/09/14

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