出版社内容情報
認知症になったあと脳梗塞で入院した母に、変わらぬ愛を注ぐ98歳の父。遠距離介護を続ける娘が書きとめた夫婦の絆、待望の続編。
内容説明
認知症の母(89歳)が突然の入院!?変わらぬ愛で励まし続ける父(98歳)!娘が描くほろっとしてほっこりが大反響の家族の物語、続編!「中国新聞」連載コラム「認知症からの贈り物」に大幅加筆。
目次
第1章 母の異変
第2章 認知症と向き合う
第3章 我が家に介護サービスがやって来た!
第4章 家族にしかできないこと
第5章 介護は、親が命懸けでしてくれる最後の子育て
終章 父といつまでも
著者等紹介
信友直子[ノブトモナオコ]
1961年広島県呉市生まれ。東京大学文学部卒。森永製菓入社後、転職。制作プロダクションを経て現在はフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nyaoko
62
続刊。地元の新聞で連載されていたコラムです。毎週楽しみにしており、続編映画を見損ねてしまい、どこかで再上映してくれないか待っています。認知症が進行する母さんを丸ごと受け止めて支える父さんの言葉、もう愛が大きすぎて言葉になりません。戦争で人生を大きく変えられ、望んだ生き方は何一つ出来なかった二人が、常に全力で娘である著者を応援し、前向きに生きるその姿ににただただ頭が下がります。もちろん、二人をサポートしてきた著者信子さんにも、沢山の介護、医療従事者の方々にも。お父さんのその後も見ていきたいですね。2022/08/13
優希
52
改めて母と自分との関係を考えました。今から自分でしっかりしないといけないことはきちんとやる。甘えではなく、頼りになるようしっかりしないといけませんね。いつ介護になっても良いように覚悟が必要だと思いました。2024/02/08
KEI
36
2年前に読んだ本の続編。2年前と変わり母が階段を転げ落ちる様に認知症になり当事者として胸に迫る言葉が多かった。本書は89歳の母親を98歳の父親が介護する話。母親の認知症になって行く過程が描かれているが、それに対する父親にナイスフォローが良かった。たとえ認知症でも自分の変化に気が付き悩む時に【あんたが覚えとかんいけんことは、わしが代わりに覚えてとっちゃるけん】【年寄りにとって社会参加は社会に甘えることなんじゃのう。】60年連れ添った仲良し夫婦でなければ言えない言葉であった。娘として老母に何か出来るか?2022/05/17
にゃんた
19
信友さんのノンフィクションの乳がんの番組やMrサンデーでご両親の映像を見て、ぜひ2作めの映画を見きたかったのだけど、いけなくてこの本を手に。 亡くなったわたしの母も認知症になり同様の時間を過ごしてきたので、溢れるものがあった。認知症になった人の思いや、家族の思い、福祉とのつながりを改めて考えた。認知症専門病院の院長先生の言葉「介護はプロとシェアしなさい。家族の役割はその人をあいすることと割り切って」深い。2022/08/31
ごいんきょ
18
私の母親のことを思い出してしまいました。 親不孝をしたなあと後悔しています。2023/04/07