ボダ子

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103524816
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

バブルのあぶく銭を掴み、順風満帆に過ごしてきたはずだった。大西浩平の人生の歯車が狂い始めたのは、娘が中学校に入学して間もなくのこと。愛する我が子は境界性人格障害と診断された…。震災を機に、ビジネスは破綻。東北で土木作業員へと転じる。極寒の中での過酷な労働、同僚の苛烈ないじめ、迫り来る貧困―。チキショウ、金だ!金だ!絶対正義の金を握るしかない!再起を賭し、ある事業の実現へ奔走する浩平。しかし、待ち受けていたのは逃れ難き運命の悪意だった。実体験に基づく、正真正銘の問題作。

著者等紹介

赤松利市[アカマツリイチ]
1956年、香川県生まれ。2018年、「藻屑蟹」で第一回大藪春彦新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

350
主人公・大西浩平は、母親の口癖「何とかなる、何とかなる」を呪文のように唱えながらも、何とかならない。現実逃避するために欲望の奴隷となっていく。わが身にも、大いに当てはまって、身につまされた。「ホームレス作家」赤松利市の”自伝的”フィクション。この小説を執筆しながら、生き別れとなった娘と向き合うことになったという。この作品を書くことで「一皮むけた」と赤松自身が告白しているだけあって、読みごたえがあった。2023/03/01

しんたろー

282
『らんちう』『鯖』に続き赤松さん3冊目。愚かな男・浩平が主人公の私小説?…う~ん、どこまでが実話なのか判然としないが、世代が近い男には親近感さえ抱くような赤裸々な小説、いや、日記のように感じた。自己中な生き方をしている私にとって、自分の恥部を描かれているような錯覚をしてしまう…それが、著者の狙いだとしたら恐ろしい!人には勧め難いが、強烈な磁力を持った作品と言える。浩平ほどではないが、楽天的、いや、現実逃避型の私は人生を振り返って反省してしまった。最愛の娘が幸せになることを祈りつつ、ボダ子の無事を願った。2019/08/23

おしゃべりメガネ

251
いや、スゴい。とにかく凄まじい。言葉にならない破壊力抜群の一冊です。圧巻としか言いようがなく、レビューをなんと書いていいのか、整理できない作品です。本作も東日本大震災復興を背景にしてますが、テーマは「境界性人格障害」(通称ボーダー)で、とても一言では言い表すコトの出来ない内容でした。最初から最後まで、読みながらもそのヒリヒリした緊張感に圧倒され、ただのバイオレンスだけでは括れない作者さん独自の'美学'すら感じてしまいます。この衝撃はとてつもないインパクトを伴い、読む者を必ずや虜にし、中毒性のある作風です。2019/06/29

yoshida

249
大西浩平の娘は中学生になり、境界性人格障害(ボーダー)と診断される。大西は結婚と離婚を繰返し娘とも離れる。突然の別れた妻からの電話で娘の病状を知った。崩れる大西の家族とビジネス。再起の為に大西は東日本大震災の復興ビジネスに食い込む。合流した別れた妻と娘。娘の始めた被災地のボランティアは地獄への始まりだった。建設業界の重層構造、復興特需に群がる人々、ボランティアに潜む外道達。ボーダーの娘につけ込む外道の酷さ。そして、この作品が作者の実体験によることに戦慄する。どうか、娘が何とか戻れることを祈って止まない。2019/08/22

いつでも母さん

217
タイトルだけで興味深い!まさかそんな意味だったとは。が、何なの、これは!愕然・呆然・啞然の連続でした。サイテーと思いつつどこかに救いがあるだろうと思う私を嘲笑うように赤松さんが酷くて凄いです。ねぇ、どこまでが本当なの?そして、ボダ子・・いや、恵子は何処に?今もあそこには沢山の『浩平』がいるのだろうか?これは確かに問題作だと思います。これから読む方は注意して!2019/05/13

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