出版社内容情報
免許を返納して、人生も下り坂……? 老齢を実感して落ち込む葉介の元に、思いもしない誘いが舞い込み――。温かく沁みる人生賛歌。何歳でも人生は面白い! 平均年齢76歳のメンバーの繰り広げる痛快青春小説。人生には3つの坂がある。数々の上り坂、下り坂を乗り越えて来た葉介に訪れた、人生最大のまさか! 75歳になってもう一度青春時代が来るなんて……。運転免許を返納して落ち込む葉介に舞い込んだのは、自転車レースへの誘いだった。何歳でも人は新しい世界を切り拓くことができる。温かく心に沁みる人間賛歌。
中澤 日菜子[ナカザワ ヒナコ]
著・文・その他
内容説明
運転免許を返納して落ち込む葉介の元に舞い込んだのは、なんと自転車レースへの誘いだった。個性豊かなメンバーに刺激され、チームに加わることになった葉介の日常は大きく変わり始め―。平均年齢76.6歳のメンバーが繰り広げる痛快青春小説。何歳になっても人生は面白い!
著者等紹介
中澤日菜子[ナカザワヒナコ]
1969年、東京都生まれ。慶應大学在学中に不等辺さんかく劇団を旗揚げ。脚本、演出を担当する。2013年、『柿の木、枇杷も木』で第8回小説現代長編新人賞を受賞。同作は『お父さんと伊藤さん』と改題し、刊行される。温かくテンポの良い文体で、ありふれた日常に訪れる奇跡のような人の絆と感動の物語を紡ぎ出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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読書素人本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダミアン4号
92
運転免許書を返納した5人のお年寄りがママチャリレースに挑戦する!そんなの無理でしょ…って気持ちで読み始めたのですが…なんていうか…いくつになっても“目標”を掲げ前向きに生きるって良いですよね(笑)チームの中心メンバーは元々チームーリーダー(?)のお婆ちゃんのお店の常連客だったっていうのはあるけど…70際を過ぎてから新しい友人を作り友情を育む…本当に素敵な事ですよね…今は終の棲家となるであろう土地で暮らし“それなり”レベルでのお付き合いしか出来ない自分が酷く寂しく思えて…少々焦りも感じています。何かしなきゃ2018/07/23
ゆみねこ
83
運転免許を自主返納した5人のメンバーが目指すのは、ママチャリ耐久レース。チーム5人それぞれの事情が連作短編になっていて、楽しく読み進めることが出来ました。これもドラマ化されるかな?2018/08/26
ぶんこ
72
運転免許を自主返納した後期高齢者5人が、チームを組んでママチャリ耐久レースに参加する。70代後半に入って同世代の友人を得るって難しいと思う。特に男性はと思っていたので、このメンバーは理想です。この歳になれば其々に重い過去もあり、引きずっていたり、真っ最中だったりの悩み、苦しみを仲間が助け合って乗り越えていくのが素晴らしい。そして歳だからと引っ込まないで果敢に挑戦していく姿勢がなんといっても素晴らしい。見習いたい。2018/07/09
きむこ
69
運転免許を返納した後期高齢者5人がママチャリ耐久レースのチーム結成。孫の桜子ちゃんもいい味出していて、『3匹のおっさん』的エンタメ作品でした。老老介護や歳を重ねることによる諸問題を上手に織り交ぜていて楽しいだけではなく気がつけばウルウル(∪´>‿<`)こんな風に心強い友達がいる環境で歳を重ねてゆくのは理想だなぁ。あまり難しい本は読みたくない時、もしくは私くらいの熟年層の方に、おススメの一冊でした(≧∇≦)★4.52018/07/07
野のこ
68
中澤さんはおじさんの物語のイメージ。チーム383のおじいさんおばあさんの個性があって表紙のイラストを想像しながら読みました。裏表紙の若い女性は桜子ちゃんてわかったけど横の男性はどちらさま?と思ってたら最後に登場。皆それぞれ過去の苦悩を抱えてる。ちょっとクサい台詞もあったけど目頭が熱くなった。仲間って素敵だなぁと思えるヒューマンドラマでした。70代半ばで「ママチャリレース」に挑戦するってすごい!悪人がいないのも良かったです。2018/06/05