「私」

「私」

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103510055
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

どうしても語り伝えたい―が、いつも、そこにいた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あ げ こ

5
近しい者、愛する者を見失い、自らの存在から彼等が欠け落ちてしまった為に、いびつで、不充分な、幾人もの「私」の魂。不意の喪失による哀しみを、全身を甘やかに支配する痛みを、憎み合い、目を背けようとしてなお、逃れることが出来ない存在を。「私」は語る。混ざり合う言葉、溶け合う思い。境目を失くした「私」たち。多くの者の哀しみを内包した言葉に自らが寄り添うことで、自らの哀しみを寄り添わせることで、ゆっくりとゆっくりと、魂は癒されて行く。美しく昇華することなど出来はしない。心を癒しへと導く言葉の、その醜ささえ愛おしい。2014/08/22

amanon

2
かなり短めの作品が収められているが、その内容はそれぞれ濃い。他の人も述べているとおり、その多くが「死」それも大抵は近親者のそれを扱っているため、それと無縁でいられない者としてつい身につまされてしまう。個人的には在日コリアンと結婚した男とその娘の独白を綴った「セミの声」がとりわけ印象深かったか。ダメ男を自称している父親だが、なぜかその口調にはどこか憎めないものを感じる。幼少時の娘を「コンケツ」と呼んでいたというエピソードも、なぜか微笑ましく思えるのが不思議。後、「母の場所」の重たさが何ともズシンときた。2016/05/26

渡邊利道

1
ほぼ連作のスタイルで書かれた掌編・短編集。家族、というか血族によって世界が覆われているような閉塞感と充足感がある。ついに母の死が、とか、娘のことが、とか、いろいろ感慨深い。また、アイヌの伝承がはっきり描かれ、それもまた家族の中に取り込まれてしまうのをどう捉えるべきか迷う。2016/09/19

カヤノ

0
確か、「級友」は教科書にのっていたはず。話の続きを授業で書いた気がする。全体的に子供を失った「私」の話とアイヌのモチーフが多い。一番好きなのは、セミの声。2009/04/14

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