夏をなくした少年たち

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  • サイズ B6判/ページ数 377p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103506614
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

花火大会の夜、僕たちは想像を絶するほどの後悔を知った。忘れ得ぬ少年の日々と哀しき冒険を描く、第三回新潮ミステリー大賞受賞作。僕たちの夏の大冒険は、あまりにも哀しかった――。得がたい才能を秘めた新人登場! 拓海(たくみ)と啓、雪丸と国実(くにみ)は新潟の田舎町に住むお騒がせ4人組。小学校最後の夏、花火大会の夜に、僕たちは想像を絶するほどの後悔を知った――。それから20年余り、惨めな遺体が発見され、悲劇の夜の封印された謎に決着をつける時がきた。誰もが通る少年の日々を瑞々しく描いて大絶賛された、第三回新潮ミステリー大賞受賞作。

生馬 直樹[イクマ ナオキ]

内容説明

拓海と啓、雪丸と国実は新潟の田舎町に住むお騒がせ4人組。小学校最後の夏、花火大会の夜に、僕たちは想像を絶するほどの後悔を知った―。それから20年余り。惨めな遺体が発見され、あの悲劇の夜に封印された謎に、決着をつける時がきた。

著者等紹介

生馬直樹[イクマナオキ]
1983年12月、新潟県生まれ。2016年、『夏をなくした少年たち』で第三回新潮ミステリー大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

105
小学校最後の夏、山頂から花火を見ようと夕方から入山禁止の山にこっそり登った四人組。ごく軽い気持ちで行った思い出作りが、生涯忘れられぬ後悔を残す。そして20年程後に起こった東京での殺人事件、この2つの関連は…主人公タクミは封印された過去を紐解き、真実を探す。そこに見えてきたものは…周りの人間の恐ろしさおぞましさを感じる。彦矢山は、新潟人に馴染み深い弥彦山。小学校の秋遠足に登ったり、その後も軽い登山の定番である。麓の弥彦神社は女の神様なのでカップルで行くと嫉妬するそうな、余談ですが。2018/03/19

ゆみねこ

104
第3回新潮ミステリー大賞受賞作。生馬直樹さん、初読み。6年生の男の子4人組と4歳の妹が夏休みの山で遭遇した悲劇。22年の時を経て真実が明かされた。新潟の夏の情景やよく知っている場所が出てくるだけでもちょっと嬉しかったり。無責任で身勝手な大人が、小学生や周辺の少年をどれほど傷ついたのか。一番やんちゃなあの子が幸せになれていたようで良かったです。この作家さん、次の作品も楽しみに待ちたいですね。2017/03/09

のぶ

103
本作はミステリーの新人賞を受賞した作品のようだが、話が良く纏まっていて、文章も読みやすかった。物語は新潟の田舎に住む4人の子供でよく遊んでいる仲だったが、ある時4歳の三田村智里という女の子が殺される。それから約20年が経ち、明かされる真実と新たな事件の発生。作品全体のスケールは大きくはないが、時間が経っても過去を変えられることはできない。ラストも何だかもの悲しく切ない印象を受けた。この作家はこの先もっと凄いものを書きそうなものを感じさせる。今後にも期待したい。2017/03/31

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

74
81/100点 初読みの作家さんです。4人組の少年たちの少年時代に起こった事件と20年後の殺人事件を描いたミステリー。途中から犯人や事件の真相などは見当が付き、ミステリーとしてはもう一つかなと感じました。ただ前半部分の、幼さが抜けきれず、傲慢さ・曖昧さ・純粋さを併せ持った子供ならではの悩みや葛藤、友達との人間関係などはよく描かれていて、その点は面白く読めました。2017/03/28

テクパパザンビア

69
期待外れでした。小学6年生が子どもらしく描かれてなく事件自体もリアリティがなくて残念でした。大人になった20年後の方が子供っぽい感じがした。ミステリー大賞作やから勝手にハードルを高く設定してたのかなぁ〜。2017/06/07

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