ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103500711
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「ロケット」と称された爆発的な着想力が、電子立国日本の未来を切り拓いた。ジョブズが憧れ、孫正義を見出した男の突き抜けた人生。この男なくしてシャープの興隆はなく、この男をなくしてシャープは墜落した。「ロケット」と称された爆発的な着想
力が、電子立国日本の未来を切り拓いた。トランジスタからLSI、そしてMPUへ――シャープの技術トップとして半導体の開発競争を仕掛け続け、日本を世界のエレクトロニクス産業の先頭へ導いた男。インテル創業者が頼り、ジョブズが憧れ、孫正義を見出した佐々木正の突き抜けた人生。

大西 康之[オオニシ ヤスユキ]

内容説明

デジタル産業の黎明期、世界の最先端を突っ走った「型破りな日本人」がいた。トランジスタからLSI、そしてMPUへ―シャープの技術トップとして命を削り合う半導体開発競争を仕掛け続け、日本を世界のエレクトロニクス産業の先頭へと導いた佐々木正。インテル創業者が頼り、ジョブズが憧れ、孫正義を見出した男の痛快無比な人生。

目次

プロローグ 孫正義の「大恩人」、スティーブ・ジョブズの「師」
第1章 台湾というコスモポリス
第2章 「殺人電波」を開発せよ
第3章 アメリカで学んだ「共創」
第4章 早川電機への転身
第5章 「ロケット・ササキ」の誕生
第6章 電卓戦争と電子立国への道
第7章 未来を創った男
エピローグ 独占に一利なし

著者等紹介

大西康之[オオニシヤスユキ]
ジャーナリスト。1965年生まれ。88年早稲田大学法学部卒業、日本経済新聞社入社。産業部記者、欧州総局(ロンドン駐在)、編集委員、「日経ビジネス」編集委員などを経て、2016年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

343
今は傾いているシャープがやはり大企業になるにはそれなりの訳があるんだな。シャープは佐々木正って人がいて大きくなったんだなと知った。読んでみて思ったのが最初のスティーブジョブズ、孫正義、西和彦がそれぞれに関わりを持っていた所が壮観で驚き感動した。佐々木正からITが発展して行ったことを思うと、昔の日本人てスケールでかいなぁ。佐々木正が京大時代にうちの祖父も同時代に活動していたと思うとより身近に感じられる。2016/07/28

Kawai Hideki

110
シャープの元副社長でポケット電卓に必要なキーテクノロジーを次々と開発した「電子工学の父」佐々木正さんを追うドキュメンタリー。テクノロジ系の本なのに、幕末の石見浜田藩の話や、植民地時代の台湾の話、太平洋戦争中の殺人電波開発の話が出てきたりと、歴史の話としても面白い。誰もが不可能と思っていたMPUや液晶パネルの量産化を成功させ、電卓の小型化に先鞭をつけた。若き日の江崎玲於奈、孫正義、西和彦、スティーブ・ジョブズらに多大な影響とチャンスを与えた。まるで神話か伝説を読んでいるような気分になる、すごい本だった。2017/01/20

W-G

100
すごい人がいるものだと関心してしまう。面白かった。資本に頼らない日本の中小起業の創意工夫・技術力の素晴らしさと、アメリカの技術者の一見傲慢ともとれるプライド意識の高い仕事への取り組み方。対比のように見えて、どちらが正解という訳ではない。そこで『共創』という言葉が活きて浮かび上がってくる。今の私くらいの年齢の時にササキ氏は戦後の動乱を生きていた事になりますが、この時期に企業の最先端で働いていた日本人は本当に輝いている。2016/07/04

きみたけ

84
著者は元日経ビジネス編集委員の大西康之氏。先日読んだ「会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから」の著者。シャープの技術トップとして、トランジスタからLSI、液晶パネルと当時のハイテクを導入して苛烈な「電卓戦争」を勝ち抜き、電子立国・日本の礎を築いた佐々木正氏。インテル創業者が頼り、ジョブズが憧れ、孫正義を見出し、サムスンを救った「伝説の技術者」の痛快評伝。「共創」をモットーに、一貫して国益を追求する姿勢に凄みを感じました。今の日本で佐々木氏のような骨太の技術者は見当たらないのではないかと思いました。2024/11/21

booklight

43
いやぁ、面白かった。目の付け所がシャープでしょ、の中核佐々木正の評伝。やっぱり人に価値があって、その人の価値を認める人がいてこそ人は輝く。神戸工業から江崎が井深に引き抜かれ、佐々木はのちのシャープに引き抜かれる。第一線の技術力、戦前戦後に培った人脈、卓越した人を見る目でシャープをけん引。電卓戦争では、LSI、MOS、液晶とあんだけの技術革新をよく短い時間でやったもんだと思う。常に先のこと、技術革新を考え、教わり教えることを厭わず「共創」を地で行く。引退してからのシャープの転落を見るとその影響力がわかる。2023/09/02

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