内容説明
未知の西洋の「異物」を積極的に、あるいは仕方なく、あるいは何気なく、悲喜こもごも受け入れた人々。ニッポンの近代と共に登場した西洋の靴はどんな歴史を歩んだのか。日本の近代の夜明けから現代まで「西洋靴」が歩いた、おかしくて苦しい道のりを描く。
目次
靴をはいた武士
靴業の先駆者たち(幕末の佐倉藩士・西村勝三;大村益次郎と西村勝三の出会い;武器商人から靴業者へ;弾直樹と靴工たち;陸奥宗光と紀州靴)
士魂商才(版籍奉還と佐倉相済社;大塚商店の少年店主;御雇外国人靴師;伊勢勝の経営危機)
靴職人たち
軍備強化と靴業(靴と草鞋の西南戦争;日本製靴株式会社)
民衆の靴(舶来靴専門店トモエヤ;マッキンレー靴;三越呉服店靴部開業)
軍靴の響き(和服に靴;高見順と『日本の靴』)
昭和20年8月15日以後
-
- 和書
- かんさいののりもの