出版社内容情報
何十年と世界中を旅しながら出会った、数え切れぬほどの犬たち。人類が持った「一番古い友だち」である彼らをめぐる書下ろし写文集。
内容説明
耳をすませば、時空を超えて、犬たちの声が聞こえる。人生のさまざまな時、世界中のさまざまな場所で彼らと紡いだ大切な「会話」。待望の写文集!
目次
Photograph(犬と子供はともだち;静かに頼れる奴ら;ともだち同士;犬にはヒルネがよく似あう;うれしい犬たち ほか)
Essay(気分のいい風のなかで;我が犬の系譜;ワンサのこと;神の犬;カヌー犬ガクのこと)
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年東京生まれ。作家。純文学からSF小説、紀行文、エッセイ、写真集など、幅広い作品を手がける。大の科学好き。1990年、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。『犬の系譜』(吉川英治文学新人賞)などの私小説系作品も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
103
著者の椎名誠氏が世界の旅で出会った犬の写真エッセイ集。モンゴル、チベットをはじめロシアやミャンマー、アイスランド他。本文に書かれていtが日本では鎖につながれていない犬を見かけなくなった。町の中をうろつきながら餌をもらったり、ときには子どもたちと遊んだり。みなハーネスをつけ飼い主と一緒に散歩する犬ばかり。この本は町中で人と一緒に暮らす犬がモノクロ写真とともに紹介されている。犬と言うのは人とのよいパートナーなんだなあ。図書館本2018/08/21
ann
64
椎名誠には犬が似合う。それもたくましい放し飼いの雑種犬が。カヌー犬ガクに思わぬところで再開出来て嬉しかった。一昨年18歳で逝った我が愛犬も雑種で庭でほぼ放し飼い。のびのび生きた証はもうないけれど、齧って土中に埋めた軟式ボールを泣きながら掘り起こしたことを思い出した。犬派、特に雑種派諸兄に薦めたい一冊。2018/05/12
keroppi
57
椎名誠さんが世界で出会った犬たちの写真。ほとんどが首輪のない犬たち。人と共に生きている。人格ならぬ犬格が見えてくる。2018/09/01
サルビア
27
椎名誠さんと犬を巡ったお話。世界各国で出会った犬の写真は何か背景に物語がある様である。椎名さんが映画を撮っていた時に出会った犬ワンサ。ちょい役で出ていたワンサが時がたち久しぶりに会う椎名さんを覚えていて走ってくる様子にじーんとしてしまう。羊や牛を追う牧羊犬は仕事に誇りを持っていてカッコイイ。表紙の飼い主が食事を終えるまでじっと待っている様子も良い。犬好きな人は共感する本だろう。2022/02/07
宇宙猫
25
★★★ なにげないスナップ的な白黒写真が、犬の日常を写しているのが素敵。やっぱりガクは可愛いな。村上春樹が猫を語るように、椎名誠には犬だと思う。2018/02/13