内容説明
時はおそらく未来。破壊された街と道路、荒廃した山河。海は油泥に覆われ、異態進化し巨大化あるいは獰猛化した動植物が到る所にうごめいていても、不思議にノスタルジックな情景につつまれた国境地帯の〈戦後〉―。北の政府の侵攻や組織略奪団の襲撃にもおびえながら、異様な混沌世界を生きる男たちの愛と闘いの日々。本年度日本SF大賞を受賞して、ますます意欲的にシーナ的小説世界を広げる作者の超常小説。
目次
武装島田倉庫
泥濘湾連絡船
総崩川脱出記(みなくずれがわだっしゅつき)
耳切団潜伏峠
肋堰夜襲作戦(あばらダムやしゅうさくせん)
〓〓白浜騒動(かみつきしらはまそうどう)
開帆島田倉庫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ai
7
椎名さんの北政府シリーズを読みたくて。戦争にまつわる環境破壊によるディストピアな世界。過酷な環境で、たくましく生きる人々の姿がかっこいいし、心温まる。2023/05/29
ノベツ
6
『アド・バード』が素晴らしかったので期待したが普通。似たような世界で似たようなことをしてるのだが、普通の戦争後世界なので、なんとも深みを感じない。オムニバスなので縦軸がないのもカタルシスがない。残念。2025/01/21
林 一歩
5
A story after the last war....。世界観としてはナウシカと同様かしら、怪しい生物出てくるし。2012/05/06
hirayama46
4
戦争の影響で異形化した世界を描く連作短編集。決して美しくはない世界ですが、どこかひたっていたくなるような温かさがありました。基本的に悪役が存在していないせいもあるのかも。お気に入りは装甲貨物車での旅を描いた「耳切団潜伏峠」、大変な状況なのにどこかあっけらかんとした締めの「開帆島田倉庫」。2011/09/08
かずぴょん
2
おもろくなかった
-
- 電子書籍
- みそのさんのしょっぱい妄想【マイクロ】…