一寸さきはヤミがいい

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103413110
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

「死ぬの大好き」のひと、ついに逝く。絶筆コラム「遠きみやこへかへらばや」を収録。有吉玉青、藤原正彦両氏の夏彦追悼も必読。

目次

遅まきながら「東京県人会」
反論よおこれおこれ
とめてとまらぬ「ボキャ貧」
どの人殺しか分らない
公明党に気をつけよ
わが社は老人語の宝庫
匿名というもの
人みなケチである
神保町はどっちでしょう
兵士は書いた「キルロイ来りぬ」と〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

朝吹龍一朗

2
 毎度おなじみ夏彦節もこれをもって打ち止め。 「正義は潔白の仲間だ、そして潔白は残念なのだ」 「正義をほとんど憎むのは、自分のことを棚に上げてはじめて正義だからだ」 「大人はいつまでたっても(死ぬまで)子供なのだ、渋々大人になったのだから(後略)」  もっと読みたかった。2010/01/10

harvest moon

1
山本夏彦の本は古本屋で目にするとその度に購入してきた。 今回もそうだった。週刊新潮に連載されていた「写真コラム」の最終刊である。この人は誰に臆することなく自分の思いを書いていた。それが許される稀有の人であった。今回印象に残ったのは田山花袋の「蒲団」についての記述。僕は文学部国文科の出身で、学生時代にこの「蒲団」をテキストとして 授業を受けていたが、不真面目な学生であった当時、内容を全く把握していなかったのである。しかし山本翁の短い文章でよく理解できた。花袋を もう一度読み直さなければ。翁の死は痛い。2015/06/20

はるまき都

0
久し振りに夏彦翁の言葉を読みたくなったので図書館で借りてきた。 二十数年前にはよく読んでいたのだが、書かれた時と登場する人物が違えど、書いてあることは十年一日で変わるところはないこと常の如くなので著者が生きている内に読んでも死んでから読んでも変わりはないと思いしばらく読んでいなかった。 今回、絶筆となった本書を選んだことに意図は無いが図らずもその考えが間違っていなかった。 この変わらないところが夏彦翁の良さであり安心して読める魅力である。2015/02/22

takao

0
ふむ2022/05/22

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