野田版歌舞伎

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103405153
  • NDC分類 912.6
  • Cコード C0093

内容説明

最新公演「野田版・愛陀姫」を緊急収録。遂に姿を現す、歌舞伎三部作の全貌。あのとき見逃した舞台が、ようやく読める。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまねっと

5
野田秀樹の戯曲は基本悲劇である。何回も作本を見てるが、作品自体は一級品で、それなりに感動する。 そんな秀樹の悲劇を歌舞伎で演ったらこうなりましたという戯曲が3本入ってる。 どの作品もラストが一本調子で「またか」感は拭えなかった。 しかし、実際の演目を観たら感想は違ってくると思う。この本には似たような三本が入ってるが、上演されるのは一本ずつなのだから。 戯曲は上演されて初めて完成する。人によって解釈も違うし見方も変わる。 本としてまとめ方に失敗したと思った。 後、立川談志が研辰〜を酷評していたのを思い出した2021/12/18

Kiki

1
たしかに三つ目の愛陀姫はアイーダの単なる焼き直しでつまらなかった。他の2作は面白い。鼠小僧は主人公の人間臭さが魅力的。研辰の討たれは、流行に左右され、自らの言動に責任を持たない大衆の姿がよく描かれている。

いのふみ

1
登場人物たちの激しい動き(しかも「ブーム」という不安定なものに突き動かされている)が愉快な「研辰の討たれ」。登場人物たちの騙し合い(功名心に憑かれている大岡越前など)、「鼠小僧」。三角関係と涙の「愛陀姫」。“がりがらせる心(面白がり、面白がらせる心)”で、小心でずるいが、それでも生きてゆく民衆の悲喜劇を描く。野田演劇とは一味違った味わい深い一冊。2013/01/11

ixy828

0
舞台を観てみたかった。「研辰の討たれ」は軽快でとてもわかりやすい。「鼠小僧」は登場人物像がリアル、最後泣ける。愛陀姫は、、読む前に返してしまった。。2013/07/10

mn

0
選挙以来、「愛すべき大衆」なんて言葉が素直に読めなくなってしまいまして。野田秀樹さんの鼠小僧が感傷で終わるなら、そんな結末に涙を流すことを「大衆」がのぞむなら、江戸時代以来、大きな戦争を起こして経済成長の名の下に多くの犠牲(と呼べるのなら)を払った後も、「大衆」は何も学ばず成長しなかったということか。2012/12/23

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