出版社内容情報
モデル押切もえが描き出す、いま生きる女たちの心情。恋に仕事にふと立ち止まりそうなあなたの背中をそっと押してくれる連作短篇集。
ずっと続かなくていい、この一瞬がありさえすれば――。絶賛を浴びた文芸誌デビュー作! 恋に仕事に、ふと立ち止まりそうになるあなたの背中をやわらかく押す連作短篇集。アイドル失格の高校生、スランプの続く画家、キラキラしたくない事務員、腐れ縁に悩むスタイリスト……。トップモデル押切もえが圧倒的な筆力で描く、女性たちの希望と焦り、夢と曲がり角、そしてささやかだけれど確実な奇蹟。
内容説明
恋に仕事にふと立ち止まりそうな女性の心情をそっと掬い上げる連作短篇集。
著者等紹介
押切もえ[オシキリモエ]
1979年12月29日生まれ。十代の頃から読者モデルとして活動を始め、さまざまな曲折の末、日本を代表するトップ・モデルとなる。『永遠とは違う一日』は著者が文芸誌に発表した最初の小説である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
190
図書館本。賞ノミネートという事で手に取りました。連作短編集で芸能界の高慢な人、売れなくて悩む人などモデル目線で見てるんでしょうね、夢と希望に満ち溢れるというのではなく、挫折や割り切りなどちょっと後ろ向きな作品に思えました。2017/01/18
ケイ
126
作者の事をなるべく排除して読んだ。でも、20代、30代の女性が仕事や恋や生き方に自信を持てない姿に、彼女がどうしても重なった。文章が少しつたないなと思う。読点が気になるなと時々思った。しかし、奇をてらった文章やストーリーでなく、俯きながらもなんとか前を向こうとする登場人物たちの描き方に、こんな1つ1つを突き詰めていったら化けていかれるのではとも思う。最後の短編だけはなくても良かったのでは。その前の晶の話には思わず涙した後だから余計に。興味が沢山ある方なのだろうが、腰を落ち着けて書いてもらいたいと思う。2017/03/19
しんごろ
119
押切もえちゃんは絵も描くし、小説も書くし才能豊かなんですね(^^)芸能界の世界のお仕事小説で恋愛もありの6話からなる短編集!しかも連作!途中から、一気にひきこまれました(^o^)どの話も良かったです!押切もえちゃんのファンになりそうです(笑)BGMにはたむらぱんの『wordwide』がいいかな(^^;)【サイン本】2016/03/22
タックン
106
あのモデルとして有名な押切もえさんが小説を書き文学賞のノミネートまでされたと聞き読んでみました。読みやすい上に短編なのに女性の心情を細かくしつこくなくさりげない文章で綴っていたので驚きました。しかも各短編がアイドルグループの7BOYSとかで微妙に絡んでる巧妙さまであって面白かったです。ただ押切さんが身を置いてる芸能界に近い世界とか自分の趣味の絵画の話が主だったので経験談に近いノンフィクションっぽいのかな?次作は違う世界の話がいいなあ・・・。お勧めだよ。2016/11/16
takaC
100
いろいろ騒がれてたけど普通に普通だった。むしろ面白かった。2016/12/14