内容説明
いかなるストーリーテラーの想像力も及ばぬ、この人たちの徹底した生き方。社会の常識や習俗に抗して生きた七人の、興趣尽きぬ生涯。
目次
長尾よね―わかもと製薬創始者
安藤孝行―旧制四高哲学教授
阿部謙四郎―柔道家
長谷川祐次―蒔絵漆職人
大ノ里万助―大相撲大関
朝吹英二―三井財閥指導者
加藤唐九郎―陶芸家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いきもの
3
題名は奇人だが、そこまで奇妙な言動が多い負けでもなく、武道家なんかは恵まれなかった逸材なだけで、奇人とは言いがたい。哲学者と財閥関係者は奇人じみていはするものの、強烈ではない。最後の陶芸家はさすがに奇人じみている。しかしながら、奇人とはなんぞや、気狂いじみた言動だけが奇人足らしめるわけでもないと思うので難しいところ。ただ、表題のインパクトに比べて内容のインパクトは薄い。2021/05/01
