つかこうへい正伝 1968‐1982

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  • サイズ B6判/ページ数 559p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103397212
  • NDC分類 912.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「役者じゃねえ、俺がウケてんだ!」――大学時代から空前のブーム、突然の劇団解散まで、狂熱の演出家の黄金期を描く、渾身の評伝。

「役者じゃねえ、俺がウケてんだ!!」熱狂の??つか芝居?が今、蘇る! 『熱海殺人事件』『蒲田行進曲』を生んだ天才演出家つかこうへい。しかし、その真の姿が伝えられたことは、かつてなかった――。つかの黄金期に行動を共にした著者が、風間杜夫を始め関係者を徹底取材。怒濤の台詞が響き渡る??口立て?稽古、伝説の舞台、そして人間つかこうへいを鮮やかに描き出す、比類なき評伝。

内容説明

時代を変えた天才演出家、つかこうへい。しかし、その真の姿が伝えられてきたことは、かつてなかった―。70年代の“つかブーム”を共にした著者が風間杜夫を始め関係者を徹底取材。怒涛の台詞が響き渡る“口立て”稽古、伝説の舞台、そして人間つかこうへいを鮮やかに描き出す!狂熱の演出家、唯一無二の評伝。

目次

第1章 つかこうへいの誕生―詩人から劇作家へ
第2章 演劇界への船出
第3章 プロへの助走
第4章 ブームの胎動
第5章 「教祖」への道
第6章 頂点でのピリオド

著者等紹介

長谷川康夫[ハセガワヤスオ]
演出家、脚本家。1953年札幌市生まれ。早稲田大学政治経済学部入学後、劇団「暫」に入団。つかこうへいと出会う。その後、一連のつか作品に出演。82年の「劇団つかこうへい事務所」解散後は劇作家、演出家として多くの舞台作品を発表、92年からは仕事の中心を映画に置き、『亡国のイージス』(2005)で日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

178
第38回(2016年)講談社ノンフィクション賞。 「つかこうへい」との40年にも渡る 付き合いがあった著者が語る 青春記である。 演劇に人生を賭けた若者たちの元気さが なぜか嬉しい。 平田満、三浦洋一、風間杜夫などの 若き日々が今に蘇る。 昭和の青春史とでも言うべくだろうか…時代を演劇とともに駆け抜けた… 「蒲田行進曲」へと繋がる、記憶だった。2018/05/27

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

89
★★★★★1冊200円くらいにするとか、無料で全国民に配るとかしたらいいのに。愛なんて…耳に優しい言葉や、優しく抱き寄せる腕で量れるものではありません。あなたが居なくて寂しいと、寂しくてたまらないと、どのページにも書いてあります。不器用な自分がなんだか愛しくなりました。(つかこうへいファン以外には通用しないレビューです。まに受けて読もうと思うなら、何かご覧になったりして…つかこうへいファンになってから読まれることをオススメいたしまする)2016/11/02

おかむら

42
高校生の頃、演劇部の友だちに誘われて初めて見に行った芝居が紀伊国屋ホールの「熱海殺人事件」(三浦洋一ver.)でした。通路にザブトンでぎゅう詰めになって。いやあもう度肝を抜かれたなあ。こんなにカッコよくて笑えて興奮するものなのか演劇!っとその後上演されたつか事務所のはほぼ全て見たはず。ハマったなあ。あれから30有余年。すっかり記憶の底に埋もれてたけど久しぶりに当時の熱気を思い出した。セリフ1行、使用曲の名前からパァっと芝居の場面が頭に浮かぶ! 当時ファンだった人にはたまらん本。ただし超ボリューミー。2016/02/24

kokada_jnet

36
私はつかこうへいと縁がなく。本も読んでいないし、芝居も観ていない上、映画化作品すら一作もみていない。この評伝は、つかこうへいの活動を詳しく網羅し、本人が作った「神話」は粉砕。つかこうへいが、同時代でどんな存在であり、どうして熱狂的に支持されたか、非常によくわかった。結論からいうと、80年代の軽薄短小サブカルチャーは、つかこうへいが準備したものだった。ビートたけしの本音毒舌漫才もそうだね。2018/08/22

ぐうぐう

28
著名な人物が亡くなったとき、新聞や雑誌に記事が載る。その人物がいかに凄かったかを伝えるために、事実は歪曲され、出所不明のエピソードがさらに誇張される傾向にある。つかこうへいの場合、事態はより深刻だ。つか自身が、意図的に嘘を振り撒いたからだ。つかが亡くなって5年、そんな得体の知れない伝説が未だまかり通る状況に、長谷川康夫はできるだけ事実に近いつかこうへい像を綴った本書を刊行する。題して『つかこうへい正伝』。つかの演劇活動を間近で見てきたからこそ書けるという自信が、長谷川の文章からはみなぎっている。(つづく)2015/11/26

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