出版社内容情報
『ゴジラ』で音楽革命を起こした作曲家の生涯を直話で辿る決定版評伝! 《ドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ》というテーマ曲で怪獣に生命を与えた伊福部昭。原点はアイヌとの深い交流だった。北海道のアマチュア作曲家がチェレプニン賞第1位となり活躍した戦前・戦中から放射線被曝による雌伏を経て、映画で復活。91年の生涯を世界音楽史の中で捉え直し、なぜ幼児の心すら攫うのか、その秘密を探る。
内容説明
ドシラ、ドシラ、ドシラソラシドシラというあの旋律が、なぜ幼児の心までも鷲掴みにするのか?ゴジラのテーマで怪獣に命を与えた作曲家の生涯!アジアと西欧を超克した巨人―波瀾万丈の91年を直話で辿る決定版評伝。“大楽必易たいがくひつい”すぐれた音楽はわかりやすいものである。
目次
見捨てられた様な薄汚いものから
スサノオと明笛
赤いサラファン
アイヌと変拍子
蛙と無為
キネマとヴァイオリン
冗談としての『日本狂詩曲』
ファリャに憧れ適当に
チェレプニン来たる
律動がさき、旋律はあと
セヴィツキーとアメリカ
チェレプニンとティンパニ
モンタージュと雑種性
『土俗的三連画』と厚岸
血液と昆虫
飛行船と放射能
敗戦と休暇
革命・ユートピア・地獄
フォトジェニーとフォノジェニー
縄文・東北・直線憧憬
無心・童心・大楽必易
著者等紹介
片山杜秀[カタヤマモリヒデ]
1963年宮城県仙台市生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒業、同大大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。大学時代からライター生活に入り、『週刊SPA!』で1994年から2003年まで続いたコラム「ヤブを睨む」は『ゴジラと日の丸―片山杜秀の「ヤブを睨む」コラム大全』(文藝春秋)として単行本化。主な著書に『音盤博物誌』(アルテスパブリッシング 吉田秀和賞・サントリー学芸賞)、『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命』(新潮社 司馬遼太郎賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Wataru Hoshii
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