大楽必易―わたくしの伊福部昭伝

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大楽必易―わたくしの伊福部昭伝

  • 片山 杜秀【著】
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  • サイズ A5判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103397120
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『ゴジラ』で音楽革命を起こした作曲家の生涯を直話で辿る決定版評伝! 《ドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ》というテーマ曲で怪獣に生命を与えた伊福部昭。原点はアイヌとの深い交流だった。北海道のアマチュア作曲家がチェレプニン賞第1位となり活躍した戦前・戦中から放射線被曝による雌伏を経て、映画で復活。91年の生涯を世界音楽史の中で捉え直し、なぜ幼児の心すら攫うのか、その秘密を探る。

内容説明

ドシラ、ドシラ、ドシラソラシドシラというあの旋律が、なぜ幼児の心までも鷲掴みにするのか?ゴジラのテーマで怪獣に命を与えた作曲家の生涯!アジアと西欧を超克した巨人―波瀾万丈の91年を直話で辿る決定版評伝。“大楽必易たいがくひつい”すぐれた音楽はわかりやすいものである。

目次

見捨てられた様な薄汚いものから
スサノオと明笛
赤いサラファン
アイヌと変拍子
蛙と無為
キネマとヴァイオリン
冗談としての『日本狂詩曲』
ファリャに憧れ適当に
チェレプニン来たる
律動がさき、旋律はあと
セヴィツキーとアメリカ
チェレプニンとティンパニ
モンタージュと雑種性
『土俗的三連画』と厚岸
血液と昆虫
飛行船と放射能
敗戦と休暇
革命・ユートピア・地獄
フォトジェニーとフォノジェニー
縄文・東北・直線憧憬
無心・童心・大楽必易

著者等紹介

片山杜秀[カタヤマモリヒデ]
1963年宮城県仙台市生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。慶應義塾大学法学部政治学科卒業、同大大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。大学時代からライター生活に入り、『週刊SPA!』で1994年から2003年まで続いたコラム「ヤブを睨む」は『ゴジラと日の丸―片山杜秀の「ヤブを睨む」コラム大全』(文藝春秋)として単行本化。主な著書に『音盤博物誌』(アルテスパブリッシング 吉田秀和賞・サントリー学芸賞)、『未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命』(新潮社 司馬遼太郎賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

105
伊福部昭という作曲家は、欧州音楽とは異なる経験を重ねた末に生まれたと初めて知った。幼少時からアイヌや白系ロシア人の音楽に親しみ、成人するまで北海道を離れず、正規の音楽教育も受けていないのに海外の一流音楽家の注目を集める曲を作れるほどになっていく。そんな経歴だからこそ正統派を自負する戦後楽壇に敬遠され、『ゴジラ』をはじめ映画音楽に関わったこともあり無視されてしまっていた。鬱屈を抱えていた頃に大ファンである片山さんと出会い、思いのたけを語れたのは幸福な時間だったろう。まさに弟子による師匠の理想的な評伝なのだ。2024/04/08

Tatsuo Ohtaka

5
伊福部の自宅で20年以上にわたって続けられた数々の対話をもとに、膨大な資料と知識とともに書き上げた評伝。伊福部独特の喋り口調がふんだんに盛り込まれ、その語りに酔わされる。連載のためか後半少し端折り気味になっているけれども、決定版評伝と言っていいのではないだろうか。2024/03/12

takao

4
ふむ2024/04/20

Wataru Hoshii

4
大の伊福部マニアである片山先生による伊福部昭評伝。長年の対面インタビューをもとに編まれた労作だ。伊福部の音楽が何から生まれて、何を目指していたのかを、時代の文脈を踏まえて分析し、背後にある思想にまで遡及していく文章は片山さんにしか書けない。自分が音楽のことを考える上で重要なヒントがたくさん書かれていると思ったし、伊福部のモットー「雀百まで踊り忘れず」の意味がよくわかった。作曲というものはそうあるべきだという考え。ラヴェルのピアノ協奏曲とゴジラの関係を否定する言葉が鋭い。旋律ではなくリズムが主題なのだと。2024/03/06

キュー

1
長年に渡るインタビューの成果が圧倒的な本。改行が少なくて見た目の厚さ以上のボリュームで読書が得意で無い自分は読むのに疲れたかも(笑)。伊福部家の家系の話とか知らなかったのでその辺も面白かったけど、音楽的な知識がほぼ無い自分には理論的な話とかはよく分からなかったけどとにかくすごい事を言ってるんだろうなというのは伝わった。すごいじっくり半生を語っていたのにラスト3章くらいで急にまとめ出した感が残念か。ゴジラの音楽をやった時の話とかを詳しく知りたかった。他でも語られてるんだろうけど。読み応えありました。2024/03/25

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