出版社内容情報
日本仏教はなぜ「悟れない」のか――。仏教の始点にして最大の難問である「解脱・涅槃」の謎を解明し、日本人の仏教観を書き換える。
日本仏教はなぜ「悟れない」のか――? ブッダの直弟子たちは次々と「悟り」に到達したのに、どうして現代日本の仏教徒は真剣に修行しても「悟れない」のか。そもそも、ブッダの言う「解脱・涅槃」とは何か。なぜブッダは「悟った」後もこの世で生き続けたのか。仏教の始点にして最大の難問である「悟り」の謎を解明し、日本人の仏教観を書き換える決定的論考。
内容説明
日本仏教はなぜ「悟れない」のか―。大型新人による決定的な“解脱・涅槃”論!
目次
第1章 絶対にごまかしてはいけないこと―仏教の「方向」
第2章 仏教の基本構造―縁起と四諦
第3章 「脱善悪」の倫理―仏教における善と悪
第4章 「ある」とも「ない」とも言わないままに―「無我」と輪廻
第5章 「世界」の終わり―現法涅槃とそこへの道
第6章 仏教思想のゼロポイント―解脱・涅槃とは何か
第7章 智慧と慈悲―なぜ死ななかったのか
第8章 「本来性」と「現実性」の狭間で―その後の話
著者等紹介
魚川祐司[ウオカワユウジ]
仏教研究者。1979年、千葉県生まれ。東京大学文学部思想文化学科卒業(西洋哲学専攻)、同大学院人文社会系研究科博士課程満期退学(インド哲学・仏教学専攻)。2009年末よりミャンマーに渡航し、テーラワーダ仏教の教理と実践を学びつつ、仏教・価値・自由等をテーマとした研究を進めている。『仏教思想のゼロポイント―「悟り」とは何か』が初の著作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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