あぶない叔父さん

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103391517
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

犯人はまさかあの人!?叔父さんの名推理によって暴かれる衝撃の真実。本格推理界の奇才・麻耶雄嵩が放つ抱腹と脱力の連作ミステリ。

犯人はまさか、あの人!? 常識破りの結末に絶句する「探偵のいない」本格ミステリ! 四方を山と海に囲まれ、因習が残る霧ヶ町で次々と発生する奇妙な殺人事件。その謎に挑む高校生の俺は、寺の離れで何でも屋を営む人畜無害な叔父さんに相談する。毎度名推理を働かせ、穏やかに真相を解き明かす叔父さんが最後に口にする「ありえない」犯人とは! 本格ミステリ界の奇才が放つ抱腹と脱力の連作集。

内容説明

鬱々とした霧が今日も町を覆っている―。四方を山と海に囲まれ、古い慣習が残る霧ヶ町で、次々と発生する奇妙な殺人事件。その謎に挑む高校生の俺は、寺の小さな離れに独居してなんでも屋を営む、温厚な叔父さんに相談する。毎回、名推理を働かせ、穏やかに真相を解き明かす叔父さんが、最後に口にする「ありえない」犯人とは!常識破りの結末に絶句する「探偵のいない」本格ミステリ誕生!!年間ミステリ・ベスト10常連の奇才が放つ、抱腹と脱力の問題作。

著者等紹介

麻耶雄嵩[マヤユタカ]
1969年、三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。京都大学工学部卒業。在学中は推理小説研究会に所属。1991年に島田荘司氏、綾辻行人氏、法月綸太郎氏の推薦を受けて、『翼ある闇メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年、『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞、第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

304
ブラックジョークが好きな人が「クスッ」と笑える短編集。麻耶雄嵩さん、特に短編中心の創作スタイルになってからは、本格ミステリ作家というより、探偵と殺人のある世界観を表現する文学作家?みたいなスタンスが見える。特に名探偵とワトソンの関係性の皮肉った追求は、デビュー作から一貫しているが、私を含めて、ニーズはある。日本人は世界でも屈指の名探偵好き。この作品でのちょっと歪な倫理観や善悪論、トリック云々は脇に置いても楽しめる中毒性がある。2016/07/31

徒花

283
ミステリーなんだけど、探偵がいない(一話を除いて)。だけど事件はしっかり解決する。という矛盾を抱えた物語構造で、著者らしいマイルドなアンチミステリー。最後の話は書き下ろしだったので主人公の女性関係に何かしらの決着がついたり、叔父さんとの関係でなにか決定的なことが起こったりするのかと思いきや、意外と何も起こらない肩透かし感が嫌いじゃない。連作短編で文章もサラリと読みやすい。叔父さんのデザインがおそらく金田一耕助をオマージュしているのだろうけれど、危なすぎる。2018/03/23

ダイ@2019.11.2~一時休止

180
連作短編集。嫌な感じの終わり方でさすが麻耶さんって感じです。2015/05/14

藤月はな(灯れ松明の火)

122
私にとっては、今まで読んできたホラー小説を尻目にぶっち切りで怖かったミステリーでした。文字通り、「心肝寒からしめる」って状況って本当にあったんだ…((((;゚Д゚)))))))江戸川コナンや金田一始もビックリの死体発見率。日本の「無職=怪しい奴、または犯罪者」という構図を無意識の善意による悪意によって逆手にしているとしか思えないおじさんの「ウッカリ、死なせちゃった」率。正直に言うとおじさんは蔑まれる鬱憤を晴らすためにウッカリ、死なせているとしか思えない。そしておじさんを「優しい」と慕う二股主人公も怖い!!2015/07/28

ブランドのアーメン

84
探偵や推理小説はこうあるべきという概念を壊し続ける麻耶さんのアンチミステリーの新たな怪作と思う。特に第一編の失くした御守はもうどんでん返しどころではない。ここまでくればもう最頂上のアンチミステリーであり、まさしく、麻耶さんの最高に面白い小説。2015/05/22

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