出版社内容情報
姉と母を喪い、父とは絶縁。それでも前向きな27歳の実加が直面する、禁断の恋、重大任務、そして初対面の妹。名作『ふたり』続編!
内容説明
北尾実加、27歳。公私ともに超多忙!大好きな姉に続いて母も亡くし、父は別の家庭へ。それでも強く歩んできた実加が直面する、危険な恋、会社の一大プロジェクト、そして初めて会う“妹”。懐かしい声が、悩み多き実加に語りかける―大切な毎日に気づかせてくれる愛しい物語。永遠の名作『ふたり』感動の続編!
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年生れ。桐朋高校卒業後、日本機械学会在職中にテレビドラマ「非情のライセンス」シナリオ公募に入選。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、小説家デビュー。1978年『三毛猫ホームズの推理』が大ヒットし、一躍ベストセラー作家となる。1980年『悪妻に捧げるレクイエム』で角川小説賞、2004年日本ミステリー文学大賞、2016年『東京零年』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
210
大島 弓子の表紙に魅かれて読みました。久々の赤川 次郎です。古希を超えた著者がこんなに若々しい小説を書くんだというのが、第一印象でした。本書は30年前の作品「ふたり」の続編ということですが、こちらは未読です。木俣だけに二股、三股は当たり前なのでしょうか(笑)2019/11/26
sayuri
77
160万部のベストセラーになった『ふたり』から30年。前作の11年後が描かれている。前作で大好きな姉・千津子を亡くした主人公・北尾実加だったが本作では母を失ってしまう。仕事では会社の一大プロジェクトを任せられ、私生活では父親の病気、不倫、殺人事件と波乱万丈の日々を送る実加。有りえなさ過ぎる展開の連続でリアルさは全く感じられない。ストーリーだけがどんどん進行していくものの、登場人物が淡々としていて、心理描写が殆どないので感情移入も出来ず置いてきぼりをくらった様な気持ちにさせられた。大島弓子さんの装丁は素敵。2019/11/02
たか
53
赤川次郎の名作『ふたり』の続編が、30年以上経って発行。前作では、しっかりものの姉が交通事故で死んでしまうが、何故か姉の声が、妹・実加の頭に聞こえてきて、妹のピンチを救うというファンタジー要素のある話だった。▼ 本作では、前作の十年後を描く。 実加には、辛く苦しい現実が襲ってくるが、そのとき、しっかりものの姉は現れてくれない。逆に苦境に立たされている周囲の人に手を差し伸べていく。前作のファンとしては、続編発行は嬉しい限りだが、姉の出現が限定的だったのは少し残念…。C評価2023/12/08
さとか
51
名作「ふたり」を読んだのは高校生の頃。まさか、あの続編が読めるとは…😭感無量、読書を続けていると、こんな巡り合わせがあるからやめられない📕さすがに何十年と経ってからの続編だから、前作の細部を忘れててもなんとかなる😅そもそも、亡くなったはずの姉の存在を感じることがテーマの前作と設定は異なり、ほとんど姉のことは描かれない。事件もかなりソフト。でも。思春期に影響を受けた作品の続きを大人になってから読めることそのものが、とても嬉しかった🤗2022/04/02
布遊
45
赤川次郎さん、かなり久しぶり。実加は、事故で亡くなった千津子の妹。幸世は、実加の母違いの妹。そして、しのぶは、実加の職場での妹的存在。しあわせ薄い実加は、高校卒業後就職し、ひとりで生きていくのだが、それだけで十分先を読みたくなるストーリー。登場人物は多く、不倫関係ばかり。自殺だったり、自殺未遂だったり、盛り込み過ぎ感が~連載だからだろうか?2020/02/27
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