サナキの森

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103380115
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

袈裟に斬られた女の妖怪が招いた怪事件を、平成ひきこもり女子は解けるのか!?道尾秀介イチ推しの第一回新潮ミステリー大賞受賞作。

女の妖怪が呼び起こす80年前の猟奇密室殺人。平成ひきこもり系女子にその謎が解けるか!? 帯留めを探して欲しい――小説家の祖父が遺した手紙に従って遠野を訪れた私は、旧家の屋敷で起きた難事件の解決に乗り出す。旧字体を駆使した昭和怪奇譚的テイストとラノベ的文体を併せもった新鮮な表現力に、選考委員の伊坂幸太郎、貴志祐介、道尾秀介も脱帽。第一回新潮ミステリー大賞を受賞した、25歳の新鋭登場!

内容説明

帯留めを探して欲しい―売れない小説家だった祖父が遺した手紙に従い、仕事を辞めてひきこもっていた私は、遠野を訪れる。この地の旧家で起こった80年前の不可解な殺人事件。それは祖父の怪奇小説『サナキの森』に描かれていた「呪いによる殺人」に酷似していた…。これは偶然の一致か?祖父は何を知っていたのか?時空を超えた謎解きが始まる。平成生まれの25歳が放つ、新感覚ホラーミステリー。第1回新潮ミステリー大賞受賞作。

著者等紹介

彩藤アザミ[サイドウアザミ]
1989年、盛岡市生まれ。岩手大学教育学部芸術文化課程卒業。2014年、『サナキの森』で第一回新潮ミステリー大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タックン

97
読友さんの感想読んで気になって借りた本。第1回新潮ミステリー大賞受賞作。伝奇系は苦手だったけど意外な展開だったのでどうにか読めた(笑)祖父の残した(サナキの森)って話は旧字体で読みにくかったけど本論は読みやすかったかな。(サナキの森)の謎を求めてニート女子が謎解きをする青春ミステリーって様相があるなあ。旧家の聡明中学生少女とのやり取りも面白くなかなか新規でよかったかな。でもオチが〇角関係とはいつもの伝奇系・猟奇系みたいで残念だったかな。次作も楽しみな1冊なのでお勧めですよ。2015/04/05

散文の詞

84
まず、作中の昭和怪奇テイスト満載の旧仮名遣い小説が、苦もなく読めるかです。 出だしが出だしだったので、てっきりホラーなんだろと思って読んでいたら、密室殺人が出てきて、ああ、推理小説かって感じで、しかも、すぐこの密室はこうすればいいのではと思ったら、ほんとにそうだったのでびっくり。 そうなると、作中作の読みづらさ、どうしてこの密室が今まで解けなかったんだと思うまどろっこしさで、どうにも集中できませんでした。 サナキの意味が秀逸だっただけに、そちらを中心に書いたほうが良かったのではと思いました。 2020/03/05

風眠

78
物語に呼ばれて物語が生まれる。旧字体の作中作とラノベテイストの現代がリンクしていくのが新鮮だった。帯留めを探してほしい_亡き祖父の手紙に従い、遠野を訪れた引きこもり女子。死者に嫁ぐ冥婚という習慣があった時代、物乞いだった少女が死者の嫁として旧家に嫁ぐ。少女は成長し恋を知る。交錯する三角関係、許されない恋心。サナキ(左泣き)という女の妖怪の言い伝えになぞらえた80年前の密室猟奇殺人の真相。現代の方の恋愛要素は無いほうがすっきりしたかなと感じた。作中作は文句無く素晴らしい。第1回新潮ミステリー大賞受賞作。2015/05/18

ゆみねこ

70
売れない小説家だった祖父が遺した手紙に従い遠野を訪れたニートの20代後半娘・紅。佐代村の旧家の中学生・泪子とともに祖父の小説「サナキの森」の謎を追う。旧字体で書かれた祖父の小説部分と、紅視線の現代パートとのバランスが良かったので、読みやすかったです。ただ、恋愛パート部分は邪魔でした。彩藤アザミさん、初読み。2016/11/07

みかん🍊

70
亡くなった祖父の手紙により頼まれて遠野の神社へ帯留めを探しに行くと設定に食い付いて手に取った、初読みの作家さんの作品、現代と100歳を超えて亡くなった作家の祖父の旧仮名遣いの昔の小説「サナキの森」を並列させながら80年前の殺人事件の謎を解いていく、旧字体の小説は漢字も難しく読み難くかったが、先が気になり引き込まれて入った。怪奇ホラーの小説の部分を現代の若い二人の軽めの遣り取りで救われる。2015/02/16

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