出版社内容情報
ヘビー級王者の歴史。それは、世界史をも動かした、人類最強の男達の物語だ。読者を熱狂と興奮のリングに引き摺り込む、渾身の雄編。
内容説明
ボクシング黎明期からモハメド・アリに至る、26人のヘビー級王者たち。彼らはその圧倒的な強さとカリスマ性で、激動のアメリカ近代史、ひいては世界の趨勢をも動かす存在だった。唯一無二の男たちの栄光と悲哀を余すことなく綴り、読者を熱狂と興奮のリングに引き摺り込む、感動の巨編。
目次
「ボストン・ストロング・ボーイ」
「ジェントルマン・ジム」
「ルビー」
「ボイラーメーカー」
「ガルベストンの巨人」
「ザ・グレイト・ホワイト・ホープ」
放浪のチャンピオン
「マナッサ・モーラー」
「戦う海兵」
「動くアルプス」
「シンデレラマン」
「褐色の爆撃機」
世紀の一戦
無敵のチャンピオン
黄昏の王者
「シンシナティ・コブラ」
「ブロックトンの高性能爆弾」
「ボクシング界の紳士」
「ビッグ・ベアー」
「ホラ吹きクレイ」
モハメド・アリ
「スモーキン・ジョー」
アリの復活
「ビッグ・ジョージ」
キンシャサの奇跡
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
191
百田 尚樹は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。アメリカのボクシングの歴史とシンクロする黒人差別の歴史、未だに黒人差別が根強く残っているのは、世界一のならず者国家ならではです(笑)それにしても全盛時代のモハメド・アリの試合を生で観たかった🥊🥊🥊 https://www.shinchosha.co.jp/book/336415/2020/08/19
utinopoti27
126
かつて世界ヘビー級チャンピオンが『地上最強の男』と称されていた時代、己の両こぶしに金と栄誉を賭けて闘った男たちの光と影。本書は、稀代のストーリーテラー・百田氏が、人種差別、マフィア、戦争・・自由の国アメリカで、移りゆく時代の世相を背景にした、彼らの生き様を克明に綴った物語だ。多少説明調の記述は鼻につくかもしれないが、行間から迸るただならぬ熱気に、この作品にかける著者の思いがヒシヒシと伝わってくる。本作は、単なる読み物の域を超え、近代ボクシング史を語るうえで貴重な資料となるかもしれない。ご一読をお勧めしたい2022/04/11
reo
27
「『黄金のバンタム』を破った男」にて伝説の名チャンピオン、ファイテング原田とライバルたちの激闘を描き、日本人の馴染み深い、軽いクラスの選手たちにスポットライトを当てた著者が、今度はこの「地上最強の男」では最も重いクラス、ベビー級の歴史を時系列で語ってくれる。ただ正直な話、フロイド・パターソン以前のチャンピオンは殆ど知らない😆ジョー・フレージャー対モハメド・アリの3回の死闘、モハメド・アリ対ジョージ・フォアマンが闘った“キンシャサの奇跡”など数多くのエピソードを交え興味深い。古き良き時代のアメリカやね。2020/07/17
ガットウ
26
★★★4.7点。面白かった、100年に及ぶ世界ヘビー級チャンピオンの歴史が時代背景と共に丁寧に描かれ、ラストはモハメッド・アリに収斂する構成は見事!!。文章も読みやすく、さすがベストセラー作家という感じ。2020/08/29
アプネア
23
1800年代後半から約100年に渡るボクシング世界ヘビー級王者の系譜。それは「我こそが地上最強」と自負する漢達の熱いドラマだった…。綺羅星如く表れては消えいくチャンピオン達。なかでも、とりわけ異彩を放ったのは、ジャック・ジョンソンかな。1900年初頭にあれだけ白人を挑発し、喧嘩を売ってたなんて…。感心というか、半ば呆れてる…。いつ殺されてても、おかしくなかったよね。あと、キンシャサの奇跡の前にも世紀の一戦ってあったんだな。しかも、人種間やイデオロギーで対立軸が構成されていたのでもっと燃えたのだろう。2020/09/04
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