出版社内容情報
撮影中止か、さもなくば死を! 呪われた映画に挑んだ新進女優に密着する。主演すべてが不可解な死を遂げてきた、呪われたシナリオ。三度復活した企画に、新進女優が果敢に挑む。モチーフは実際にあった連続殺人事件。昼間は目立たないOLが、夜は街角に立って客を取り、時に絞殺する。主役の殺人鬼の役作りに悩むうち、いつしか女優は心の平穏を失っていく。惨劇はまたしても繰り返されるのか?
内容説明
本書は、二人のジャーナリストが取材した、ある失踪した女優に関する三本のルポルタージュを再編集したものです。プライバシーへの配慮に欠けた記述がある、などの指摘により一度出版が見送られたのですが、それらは表向きのものです。本当の理由は、関係者の間でまことしやかに語られている通り、「ある圧力」が働いたからに他なりません。その後、様々な方の協力を得て、なんとか本書を刊行できる運びとなりました。どうか本書をご一読いただき、真相解明にご協力いただけますと幸いです。
目次
ルポルタージュ1「夢の途中―筧真里亜という女優を追って―」
ルポルタージュ2「証言」
ルポルタージュ3「消えた女優」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
144
久々の長江 俊和、3作目です。呪われた映画シナリオ・ルポルタージュ・ホラー、6×6×6、実は、オーメン、オマージュ小説かも知れません(怖) https://www.shinchosha.co.jp/book/336175/2025/05/26
いつでも母さん
122
筧真里亜と言う女優。そしてその姉妹・美津紀、沙耶香・・怪しい三姉妹だ。ずーっとモヤモヤなまま(ページを進まず、戻ることも出来ず・・汗)神が降りてくるだの、忌み唄だの・・もういけない。私の苦手なジャンルだ。読み友さんのレビューで私の頭を整理整頓したいと思う。誰か教えて!←ごみごみさん、パクりました(お詫び)2025/05/18
ごみごみ
54
3つのルポルタージュは、どれもひとりの女優「真里亜」について書かれたもの。なのに読み進めるにつれ、彼女の印象がどんどん変わっていく。そして深まる謎。「呪われたシナリオ」を演じるはずだった彼女は、純真無垢な聖女?それとも裏の顔を持った悪女?ちゃんと種明かしはされていて、ご丁寧に補足や注釈まであるが、それでもまだ気づいていない何かがあるような・・ラストに記された「忌み唄」に隠された意味がどうしても分からない。誰か教えて!2025/05/05
さちこ
37
モキュメンタリー若いうちだったら楽しめたかも。ときめかず。2025/05/23
のりすけ
36
どうなるのか気になって読み進めて。最終章で「そやんな、そやわ」とわかった気になってたらあの唄が出てきて。どなたか、どなたか、この哀れなもの知らずババァに詳しい解説と考察の結果はっぴょーをお願いできませぬかしらん。わからへんのやもん。2025/06/25