- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > TV映画タレント・ミュージシャン
- > テレビ業界
出版社内容情報
ジャニー、メリー、「嵐」のこと、廃業。旧ジャニーズ事務所代表の肉声。旧ジャニーズ事務所の性加害問題で批判を浴びた、元社長・藤島ジュリー景子とはどんな人物なのか? 彼女はいま何を思うのか? 国民的アイドル「嵐」との出会いと活動終了、叔父・ジャニー喜多川との関係、母・メリーとの確執、ファンとタレントたちへの思い、事務所廃業──。一人の小説家に、はじめて胸の内を明かした。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドウマンガニ
5
性加害の賠償を追うべき企業トップの告白としては甘さを感じてしまうが、めちゃくちゃな母親や叔父を持ち血脈に翻弄された女性の人生を描くノンフィクとしてはとても面白いし、かなり正直に発言してるのでは。身勝手な母親から探偵をつけられた過去を告白しつつ、それでも母は性加害を知らなかったのではと信じてしまうのは、毒親問題の複雑な多面性を思わせて興味深い。本書を読む前は、著者がこの本を描いて何のメリットがあるのかと懐疑的だったが、ロイヤルファミリーで血の継承を描いた作家ならではの物語になっていると感じる。2025/07/18
れい
4
一気読み。長年この事務所を見続けて感じていたことと大きなズレはなかったし、大好きな嵐に関しても、ファンととして裏切られるようなことがなかった。ジュリーさんの淡々とした語り口も私は好感を持ちました。それにしてもこの本にも書かれているけれど、法治国家って一体なんなのか。2025/07/19
ペペロンチーヌ
4
ジャニーとメリー。二人のモンスターに翻弄された人生を送ってきた女性の半生をつづったノンフィクションとして面白い。ただ、周囲にいた親族以外の大人たちの罪も相応に重いのでは? そいつらは今何してる?って話。あと、アンサーとしての飯島三智インタビューも必要だと思う。フェアじゃないとまではいわないけど、言いたいことがたくさんある人はいるに決まってるんだから。2025/07/19
ジャン
3
自分が表に出ないようにしていたせいで不本意なイメージが流布してしまったとして、ジュリー自ら提案したインタビュー。とはいえ、嵐に櫻井、TOKIOに長瀬を入れるようジャニーに言ったのはジュリーだとか、Hey!Say!JUMPはジャニーに舞台の仕事ばかり入れられるのが嫌でジュリーに相談に来た(結果レギュラーがなくなった)など、ある種の暴露の方がへぇーとなって読んでしまう。某暴露系がジュリーは娘が推す某ジュニアグループを贔屓して権力で売り出していると言っていたが、そのイメージとは全く違う人物像として書かれていた。2025/07/21
こうめ
2
ジュリーさんを、ジャニーさんやメリーさん同様に、絶対的権力を持つ強権的な存在として想像していたが、この本から伝わってくるのは、知的で物静か、感情がフラットで、自分が前に出るより誰かのために動くことが好きな女性だということ。自分の言う事を聞く人には優しいけれど、思うようにならない相手にはイジワルになる母、メリーさんとの関係に振り回されてきた娘という立場を理解すると、話していることや、所属タレントの退社などのあれこれが、いろいろ辻褄が合う。ジャニー&メリーの死後に明らかになった性加害のあれこれは、2025/07/27