出版社内容情報
この街、満州と?がってたって? 中野区を舞台に芥川賞作家が真骨頂を発揮。僕が住む中野は再開発の真っ最中だ。サンプラザが閉館し、高層マンションの建設が進んでいる。そんなこの街が戦前、満州国と電信ケーブルで?がっていたらしい。不妊治療手術を受けた僕は、断絶した歴史と接続してしまったのだろうか――。芥川賞作家の想像力が、中野区を舞台に爆発する。第2回東京中野文学賞大賞受賞作。
【目次】
内容説明
僕ら夫婦は、不妊治療をしながら中野で暮らしている。いまや再開発の真っ最中で、サンプラザも閉館してしまった。でも、昔は陸軍中野学校があった。この街は戦前、満州と電信ケーブルで繋がっていたらしい。ふいに聞こえるようになった大陸からの声、変わりゆく友人たちとの関係、時空を歪みと記憶の交錯、魂を吸い寄せる腕時計。ボン・ジョヴィの曲を聴きながら受けた手術で、僕は断絶した歴史と接続してしまったのだろうか―。中野区を舞台に、芥川賞作家が真骨頂を発揮する。第2回東京中野文学賞大賞受賞作。
著者等紹介
羽田圭介[ハダケイスケ]
1985(昭和60)年、東京都生まれ。高校在学中の2003(平成15)年に「黒冷水」で文藝賞を受賞しデビュー。明治大学商学部商学科卒。2015年、「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
161
羽田 圭介は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、第2回東京中野文学賞大賞受賞作、中野リアル不妊治療妄想小説でした。 https://nakano-story.jp/ 最後に、サプライズが欲しかった気がします。 https://www.shinchosha.co.jp/book/336113/2025/12/14
優希
49
第2回東京中野文学賞大賞受賞作。再開発真っ最中の中野。戦前は満州国と電信ケーブルで繋がっていたという発想はどこから出るのでしょう。ボン・ジョヴィの曲が流れる中、不妊手術を受けた「僕」は断絶していた歴史と繋がってしまったのでしょうか。時空の歪み、記憶の交錯、魂を吸い寄せる時計といったガジェットが中野区を舞台に爆発しているように感じました。まさに羽田さんの真骨頂と言っても良いでしょう。面白かったです。2025/12/08
かめぴ
15
訳分からん面白さ。東京に住むならまずは中野区、と何故か思い込んでた私…中野区に住む夫婦の不妊治療の話が、なんか凄い事に。中野と満州は戦前、電信ケーブルで繋がってたのか⁈(勿論調べるに、そんな事実は見つけられなかった)ボンジョビの曲を聴きながら手術を受けた僕は、断絶してた歴史と繋がったのか。いやいやいや、どうしてそうなる。笑。面白く読了。”何でお前ら中野にずっと住んでるの?”ちょっとチクっとした。2026/01/06
tetsubun1000mg
10
中野と満州国が通信ケーブルで繋がっているという設定が気になっていたが、あまり膨らまずに不妊治療の具体的な内容と妻の負担の話になっていく。 2025/12/22
そうたそ
6
★★☆☆☆ 戦前は満州国と電信ケーブル手を繋がっていたらしい。そんな街、中野を舞台に描く一作。ここ最近の著者の作品とはまた作風を異にするストーリーだった。土地勘があれば、より楽しめるのだろうか。個人的には何とも内容が無味、というか、あまり楽しめはしなかった。2025/12/10




