誕生101年「カミュ」に学ぶ本当の正義―名作映画でたどるノーベル賞作家46年の生涯

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誕生101年「カミュ」に学ぶ本当の正義―名作映画でたどるノーベル賞作家46年の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103359715
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「異邦人」「ペスト」などの傑作を執筆する一方、暴力とテロが避けられない全体主義を終始非難しつづけたカミュの激動の生きざま。

カミュが終生強くこだわりつづけた“正義”とは何だったのか? 母国フランスと生まれ育った故郷とのあいだの葛藤に悩んだアルジェリア戦争。国境を越えて世界中に戦慄の衝撃をあたえた「異邦人」、革命をめぐるサルトルとの論争の真の勝利者はどちらか――不条理文学の旗手である一方、革命とテロが避けられない全体主義を終始批判しつづけたカミュ。その人生と思想を鮮やかに浮き彫りにする。

内容説明

彼が終生こだわりつづけた“正義”とは何だったのか?母国フランスと生まれ育った故郷とのあいだの葛藤に悩んだアルジェリア戦争。国境を越えて世界中に戦慄の衝撃をあたえた「異邦人」。革命をめぐるサルトルとの論争の真の勝利者はどちらだったのか。不条理文学の旗手カミュの生涯を名作映画とともに明快に読み解く意欲的評伝。

目次

序章 『カミュなんて知らない』
第1章 『望郷』と『戦火の馬』
第2章 『モロッコ』と『誰が為に鐘は鳴る』
第3章 『異邦人』
第4章 『禁じられた遊び』と『ペスト』
第5章 ニュース映画『浅沼委員長テロにたおれる』
第6章 『巴里の空の下セーヌは流れる』と『イワン・デニーソヴィチの一日』
第7章 『アルジェの戦い』と『鉄路の闘い』
終章 『最初の人間』と『ジャッカルの日』

著者等紹介

石光勝[イシミツマサル]
1934年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。文化放送を経て、東京12チャンネル(現テレビ東京)に入社。常務取締役から、設立に携わった系列の通販会社プロントの社長となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

11
私はカミュは『異邦人』すら読んでいないうつけ者なのだけれど、本書を読んで俄然カミュに関する関心が湧いて来た。揺れ動くフランス/アルジェリア史を踏まえてカミュの辿った足取りを映画と絡めて分かりやすく解説した「エッセイ」。読み応えはたっぷり。サルトルとの論戦や彼の文学が「不条理」を扱ったことに関する分析などを丁寧に解きほぐしており、カミュが今に至るも(いや、今だからこそ)読まれるに値する作品を残していることがこの上なく平たい文体に依って綴られる。あまり期待しないで読んだのだが(失礼!)思わぬ掘り出し物と思った2016/11/25

mstr_kk

5
カミュの作品と人生を、いろいろな映画と並べることでわかりやすく提示した、一種の評論です。なかなかよい本ではないでしょうか。かなり噛み砕いてくれています。カミュの作品を読み直したい(読んでいないものも読みたい)と思わされます。2016/05/06

mutuki

4
まず表紙。本当にモデル張りのイケメンでおされな人だったんだと納得。スーツと手にしたタバコがかっこいい。 めっちゃめてたし、女性関係もかなりだったのに、 まったくあとくされないとか、恩師ともずっと長く 付き合い続けたとか、≪不条理≫を胸に秘めつつも、 現実の世界では、仲間を大切にし、女性を愛し、演劇に燃え、なんというか今でいう『リア充』の人でもあったんだな。本質がすごくまっとうな人のような気がする。2018/07/19

Shinya Nishizuka

0
「テレビ番外地」著者の書き下ろし。カミュは、読んだことなかったが、ちょっと興味が沸いた。

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