出版社内容情報
「異邦人」「ペスト」などの傑作を執筆する一方、暴力とテロが避けられない全体主義を終始非難しつづけたカミュの激動の生きざま。
カミュが終生強くこだわりつづけた“正義”とは何だったのか? 母国フランスと生まれ育った故郷とのあいだの葛藤に悩んだアルジェリア戦争。国境を越えて世界中に戦慄の衝撃をあたえた「異邦人」、革命をめぐるサルトルとの論争の真の勝利者はどちらか――不条理文学の旗手である一方、革命とテロが避けられない全体主義を終始批判しつづけたカミュ。その人生と思想を鮮やかに浮き彫りにする。
内容説明
彼が終生こだわりつづけた“正義”とは何だったのか?母国フランスと生まれ育った故郷とのあいだの葛藤に悩んだアルジェリア戦争。国境を越えて世界中に戦慄の衝撃をあたえた「異邦人」。革命をめぐるサルトルとの論争の真の勝利者はどちらだったのか。不条理文学の旗手カミュの生涯を名作映画とともに明快に読み解く意欲的評伝。
目次
序章 『カミュなんて知らない』
第1章 『望郷』と『戦火の馬』
第2章 『モロッコ』と『誰が為に鐘は鳴る』
第3章 『異邦人』
第4章 『禁じられた遊び』と『ペスト』
第5章 ニュース映画『浅沼委員長テロにたおれる』
第6章 『巴里の空の下セーヌは流れる』と『イワン・デニーソヴィチの一日』
第7章 『アルジェの戦い』と『鉄路の闘い』
終章 『最初の人間』と『ジャッカルの日』
著者等紹介
石光勝[イシミツマサル]
1934年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。文化放送を経て、東京12チャンネル(現テレビ東京)に入社。常務取締役から、設立に携わった系列の通販会社プロントの社長となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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