出版社内容情報
「変態と言われれば言われるほど、僕の体は燃え上ってしまう」――。煩悩まみれの中年ミュージシャンの痴態を描く、官能ロック小説!
内容説明
主人公は全員煩悩まみれのミュージシャン!不倫、緊縛、放置、性病、投稿…官能ロック小説!売れないロッカーが東北の雪山のライブに愛人同伴で向かう「変態だ」、南の島でかつて憧れていたスターのSMプレイを目撃する「僕のスター」、かつてのバンド仲間の葬儀で熟女の悪戯に翻弄される「永いおあずけ」、売れっ子ミュージシャンが性病に悩む「リンガ応報」など5編を収録。
著者等紹介
みうらじゅん[ミウラジュン]
イラストレーターなど。1958(昭和33)年京都市生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。在学中に漫画家デビュー。1997(平成9)年、造語「マイブーム」が新語・流行語大賞に。2018年、仏教伝道文化賞沼田奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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とりもり
5
一言、くだらねー、でも面白い。「官能ロック小説」らしいが、とにかく全編SMだらけ。主人公がMという設定が続いたが、最後の「話題にもならなかった映画」だけは主人公がSで変化したのが意外感あり(サービスのSらしいけどw)。あ、「リンガ応報」も直接はSM出てこないか…。何にしても、この人の頭の中はどうなっているのかと心配になる作品。羽田圭介の「メタモルフォシス」とはまた違うSM小説でした。★★★☆☆2022/06/08
zakuro
5
純文学と官能小説を足して2で割ってギャグをまぶしたような作品だった。「〜していた」とするところを「〜してた」と書くのは作者の口調そのままだ。SMしばりがあるような短編集で、きっと作者の実体験が反映されていると思う(美大に二浪したとか、バンドブームに乗っかったとか、当時付き合っていた女性とか)。最後のお話は仏教に詳しい作者ならではの特に強引な展開だった。2022/06/06
りえぞう
3
◎。すっきり清々しく変態ストーリー。面白く、情けなく、笑える。2022/09/23
コキア
3
今回もむちゃくちゃやん!w どうせ本人の話でしょ?と思ったらこれは官能ロック小説というジャンルなんだって! 最後の巻なんて、まるでサスペンスを思わせる様な展開(エロだけど) MJの書く男性の純朴さ(下半身の正直さ)は毎回かわいくてキュンとなる。 SMのSとはサービスのSだそうです2022/04/02
ぐっちー
2
みうらさんの小説は、エッセイで読むようなバカらしいけど面白く、クセになる感じでした。 他の作品も気になります。2025/01/29